
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 英語リーディングが遅いから速読法が知りたいという勘違い
- 自然にリーディングで速読できるようになるコツは2つ
- リーディングの速読テクニック3選
記事の信頼性
この記事を書いている僕はニューヨーク在住5年目です。実はすでにアメリカの大学院をGPA 3.86/4.0で卒業していて、今は2つ目の大学院で勉強しています。
僕は26歳の時に留学するために英語学習を始めました。今回は僕も試したことがある速読について解説します。
英語リーディングが遅いから速読法が知りたいという勘違い

結論ですが、リーディングが遅い人がいきなり速読するのは意味がないです。
文章を読むのが遅い人は同じ文章を何度も読み返す「返り読み」をしていることが多いです。返り読みをする原因は文章を正しく理解できてないからです。
文章が理解できてない状態で速読法を身に付けても、返り読みの回数が増えるだけで意味がないです。
文章を一発で理解できるようにすればスピード自体が変わらなくてもロスタイムがなくなるので実質速くなります。
意識的に速読すると文章の理解度がガクッと落ちる
普段の自分のスピードを超えて文章を読むと理解度が落ちるのは当然ですよね。
ワンピースを30秒で読んで「いや〜、今回のワンピースは激アツでさ!」なんて語れないですよね。普通に読んだら5〜10分くらいかかりますからね。
カリフォルニア大学、マサチューセッツ工科大学、ワシントン大学の研究でも、文章を読むスピードと理解度は【トレードオフの関係】だと証明されています。
自分の本来の読むスピードを超えると理解度が落ちるので速読はやめたほうがいいです。
文章を読んでるうちに自然にスピードは上がる
え、じゃあこのままスピードは変わらないの?と疑問に思いますよね。
大丈夫です。英語のまま前から読んでいく練習を繰り返せば脳が慣れてきます。
スッと理解できるようになるので文章を読むスピードは少しずつ速くなっていきます。
料理でも、掃除でも、仕事でも同じですよね。何度もやるうちに自然に覚えていくのでスピードが速くなります。
なので、速読法やコツだけを覚えてテクニックデブになるのではなく、文章をきちんと理解する練習をして自然にスピードアップするのが良いです。
自然にリーディングで速読できるようになるコツは2つ

自然に速読できるようになるコツは以下の2つです。
- ゆっくり読んで英語のまま一文を理解する
- パラグラフの構造を理解して読む
①:ゆっくり読んで英語のまま一文を理解する
まずは、ゆっくり読んで一文を英語のまま正しく理解することが大事です。これが速読への第一歩になります。
バッティングセンターに行っていきなり140kmを打たないですよね。まずは80kmとかから始めて徐々に早くしていくのと同じです。
なんとなく文章を読むクセがついてるとそれなりのスピードで読めますが、理解度が低いからいつまでたっても返り読みの達人です。
単語、熟語、文法を英語のまま覚える
日本語を使って単語を覚えると、
「John uploaded the company’s report on Google Drive」
「ジョン アップロードした 会社のレポート グーグルドライブ」
と頭の中で変換されます。
そうすると、1単語ずつ変換→理解→変換→理解のサイクルになるので、文章が理解できません。
なので、英語のまま文章を理解するクセをつけてください。そのためには、英単語を日本語を使わずに覚えることが大事です。
>>【簡単で疲れない】英単語を覚える10個のコツ【誰でも定着率90%】
音読はしない
人間は2つのことを同時にはできないので、音読をすると文章の理解に集中できません。
しかも、音読に慣れると普通に読むときも頭の中で音読してしまうので、音読のスピード以上で読むことができません。
これはサブボーカライズといって、日本の音読教育の悪いところなのでやめたほうがいいです。
スラッシュリーディングは必要ない
かたまりごとに区切ると前後のつながりがわからなくなります。
しかも、どこまでがかたまりかわからないから区切る作業が必要になって疲れるだけです。
英単語を英語のまま覚えて前から文章を理解するようにすればスラッシュリーディングは必要ないです。
簡単な教材から始める
文章を英語のまま理解する基礎ができてないのにいきなり問題集の文章から始めても理解できないです。
簡単で短い文章から始めるのが良いです。短い文章が理解できるようになったら長文を始めればいいです。
中学・高校レベルの文章を英語のまま正しく理解していくのが遠回りに見えて実は近道です。
②:パラグラフの構造を理解して読む
英語のパラグラフはいくつかのルールに基づいて書かれています。
- 1つのパラグラフに1つのトピック
- トピックが書かれた文章はパラグラフの最初・最後・逆接の接続詞の文章のどれか
- 結論→理由→具体例→結論の順番で書かれてることが多い
パラグラフの構造を意識して読めれば、「この文章がトピックで、この文章は具体例だな」と予め準備して読むことができるので理解度が上がります。
パラグラフの構造については【英語のまま読む】リーディングの9つのコツ【実体験から解説】の記事で解説しています。
結論:自然に速読できるようになる
文章をきちんと理解して読めるようになれば読むスピードが上がります。
つまり、読むスピードを意識しなくても理解度を意識して読めば勝手に速読できるようになるわけです。
ちなみに、パラグラフの構造を意識して読めるようになれば解答を見つけるのも速くなるからリーディングスコアも上がります。
リーディングの速読テクニック3選

5年間英語を勉強してきて分かったテクニックです。
- 毎日リーディングをすること
- 何が書いてあるのか意識して読むこと
- 半年間〜1年間は継続すること
①:毎日リーディングをすること
毎日英語の文章を読むことが実は一番大切です。
僕はアメリカで大学院生をやってるので英語の文章はたくさん読みますし、インターンをしてたときはプログラミングのコードやエラーについて英語で調べてました。
英語のまま理解する能力は継続しないと落ちるので、毎日英語の文章に触れることは大事です。
②:何が書いてあるのか意識して読むこと
ただ英語のニュース記事をサラッと読むだけだと理解せずにどんどん進んでしまうので良くないです。
全体的に何が言いたいのか、このパラグラフでは何を言いたいのかを意識して読まないと理解力が上がらないです。
僕は海外の色んなソフトやアプリをダウンロードして使ってるんですが、全部英語だったので意識して読むことは数え切れないくらいやりました。
③:半年間〜1年間は継続すること
英語でもプログラミングでも、1ヶ月でやるのは無理なんですよね。
留学経験者がTOEICを1ヶ月で勉強するみたいに、元々バックグラウンドがないと短期間で英語力を上げるのは難しいです。
英語の速読をするなら、最低でも半年から1年は必要です。
結論:楽しく読むことが大事です
英語は長期戦なので、毎日継続して1年間やるためには「楽しむ」ことが重要です。
問題集の文章なんかつまらなすぎて毎日なんて読めないです。
僕はテクノロジーやスポーツが好きなのでこのあたりの記事を毎日読んでいます。
なので、気楽にいきましょう。
今回は以上です。