【2019年版】APAスタイルでの参考文献の書き方と引用の仕方

アメリカの大学ではAPAスタイルというルールに従って論文を書きます。このAPAスタイルで規定されていることは①引用の仕方・参考文献の書き方と②ヘッダー・段落・インデントなどのフォーマットの2点です。今回は①について、参考文献のページの書き方と文章中での引用の仕方についてまとめます。

APAスタイルについて良くまとめられているサイト

APA Formatting and Style Guide

 




参考文献のページの書き方とフォーマット

書籍からの引用

①Author, A. A. ②(Year of publication). ③Title of book: Subtitle. ④Location: Publisher.

(e.g.) Brown, M. T. (2015). Financial Management in the Sport Industry. AZ: Holcomb Hathaway Publishers.

①著者名

著者名はLast name→First name→Middle nameの順番で書き、First nameとMiddle nameはイニシャルだけを書く。たまにFirst→Middle→Lastの順番で書かれている本もあるので注意。つまり、本の著者名が「John Wilkes Booth」と表記されていれば、引用時には「Booth, J. W.」と書く。Last nameのあとはカンマ( , )だが、First nameとMiddle nameのあとはピリオド( . )が入入ることにも注意。英語は略語にするときにピリオドを使用するからだ。

②発行年

本の発行年が不明であれば「n.d.」と書く。「n.d.」は「no date」の略語。( )のあとにピリオドが入る。

③本のタイトル/サブタイトル

本のタイトルとサブタイトルはイタリック(斜体)で書き、コロン( : )で区切る。サブタイトルのあとはピリオドを入れる。サブタイトルがない場合はタイトルだけを書く。

④会社の所在地/出版社名

地名は国名ではなく、都市名(ニューヨーク、東京など)で書く。アメリカの都市の場合は略称(New York: NY)で書く。本の最後に書かれてあることが多いが、印刷会社などの協力会社も書かれているので注意。出版社名のあとにピリオドを入れる。

 

論文誌や情報誌などの雑誌からの引用

①Author, A. A. ②(Year of publication). ③Title of article. ④Title of Journal, volume number (issue number), pages. ⑤Retrieved from URL※オランインの場合

(e.g.) Smith, B. (2003). How Different Types of Ownership Structures Could Save Major League Baseball Teams from Contraction. Journal of International Business and Law, 2 (1), 86-119.

①著者名

②発行年

③記事のタイトル

④雑誌のタイトル/巻(号)/ページ番号

論文誌のタイトルはイタリック(斜体)で書き、Volume(巻)とIssue(号)が続く。論文誌のタイトルと巻・号はカンマで区切り、ページ番号のあとにピリオドを入れる。Issueはなければ書かなくても大丈夫。巻と号というのは、例えばプリズンブレイクなどのドラマで考えるとわかりやすい。シーズン5の3話の場合はシーズン5が巻で3が号となり、5 (3)と表記する。ページ番号を書くときにはpやppは使わず、番号のみを使用する。

⑤WebサイトのURL

オンラインの論文誌などから引用する場合は最後にRetrieved from https://www.someaddress.com/full/url/のように書く。

新聞

出版されている新聞

①Author, A. A. Middle initial. ②(Year, Month Day). ③Title of article. ④Title of Newspaper, pages. 

(e.g.) Meier, B. (2013, January 1). Energy Drinks Promise Edge, but Experts Say Proof is Scant. New York Times, pp. A1, A2.

オンラインの新聞

①Author, A. A. ②(Year, Month Day). ③Title of article. ④Title of Newspaper. ⑤Retrieved from URL

(e.g.) Brown, M. (2015 December 4). MLB Sees Record Revenues for 2015. Forbes. Retrieved from https://www.forbes.com/sites/maurybrown/2015/12/04

①著者名

②発行日付

Yearのあとにカンマが入り、MonthとDayの間はスペースを入れる。

③新聞記事のタイトル

④新聞名/ページ番号

新聞名はイタリック(斜体)で書く。ページ番号について、1つのページだけから引用する場合は「p.」、複数ページから引用する場合なら「pp.」で書きます。例えば、2〜4ページ、6と8ページを引用する場合は「pp. 2-4, 6, 8.」と書く。英字新聞の場合はA1, A2~, B1, B2~, C1, C2~の表記をします。オンラインの新聞の場合はページ番号は不要。

⑤WebサイトのURL

 

情報サイトやブログなどのWebサイト

①Author, A. A. ②(Year of publication). ③Title of page [Format]. . ④Retrieved from URL

(e.g.) Eco, U. (2015). How to write a thesis [PDF file]. Retrieved from https://www.researchgate.net/

①著者名

②記事の掲載年

③ページのタイトル

タイトルのあとにページのフォーマットを書く。PDF file, Facebook page, PowerPoint slides, web logなど

④WebサイトのURL

 

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著者がいない場合

 情報サイトやブログなどのWebサイト

①Title of page [Format]. ②(Date of publication). ③Retrieved a date of access from URL

(e.g.) The Match-fixing of Sumo (n.d.). Retrieved March 20, 2017 from https://business.nikkei.com/article/topics/

①Webサイトの記事のタイトル

②記事が掲載された日付

日付が書かれていない場合は「n.d.」を使用する。

③記事のURL・検索日付

情報サイトやブログなどの記事の内容が変更されたり、長期間保存されない場合は検索した日付を書く。

 

 Wikipedia

①Title of page. ②(n.d.). ③Retrieved a date of access from Wikipedia: https://www.someaddress.com/full/url/

(e.g.) Sumo. (n.d.). Retrieved April 19, 2017 from Wikipedia: https://www.someaddress.com/full/url/

①ページのタイトル

②ページが掲載された日付

Wikipediaのページは日々更新されるので、「n.d.」と書きます。

③ページのURL・検索日付

引用するWikipediaのページを検索した日付とURL(Wikipedia: https://)を書く。

Wikipediaの情報は信用性の問題があるので引用することはおすすめできません。 

 

著者が複数名いる場合

著者が複数名いる場合、順番はアルファベットではなく、本や論文誌などに記載されている順番で書く。一番先頭が筆頭著者であり、貢献した順番に続くのが一般的である。

 

 著者が2人の場合

Wegener, D. T., & Petty, R. E. (1994). Mood management across affective states: The hedonic contingency hypothesis. Journal of Personality and Social Psychology, 66, 1034-1048.

1人目と2人目の間を「, &」でつなぐ。「 , 」と「 & 」の間にはスペースがある。

 

 著者が3〜7人の場合

Kernis, M. H., Cornell, D. P., Sun, C. R., Berry, A., Harlow, T., & Bach, J. S. (1993). There’s more to self-esteem than whether it is high or low: The importance of stability of self-esteem. Journal of Personality and Social Psychology, 65, 1190-1204.

筆者の名前の間は「 , 」で区切るが、最後の著者のところだけを「, &」でつなぐ。

 

 著者が8人以上の場合

Miller, F. H., Choi, M. J., Angeli, L. L., Harland, A. A., Stamos, J. A., Thomas, S. T., . . . Rubin, L. H. (2009). Web site usability for the blind and low-vision user. Technical Communication, 57, 323-335.

APA Styleでは著者は7人までしか書けないので、1〜6人目までと一番最後の著者の計7名だけを書く。6人目までの筆者名は「 , 」で区切り、最後の筆者だけを「, …」でつなぐ。「 , 」と「…」の間にはスペースがある。

 

参考文献のページの引用リストの順番

参考文献ページの引用リストの順番は著者の名前順(アルファベット)で書く。同じ名前の著者がいたりする場合もあるので、わかりにくい例もまとめておく。

 同じ筆者(同一筆者)で、異なる参考文献を引用する場合

▼ それぞれの参考文献の著者がすべて1人の場合:発行年が古い順に書く

Berndt, T. J. (1981).

Berndt, T. J. (1999).

▼ 一方の参考文献の著者が1人、他方の著者が複数名の場合:著者が1人のものから書く

Berndt, T. J. (1999). Friends’ influence on students’ adjustment to school. Educational Psychologist, 34, 15-28.

Berndt, T. J., & Keefe, K. (1995). Friends’ influence on adolescents’ adjustment to school. Child Development, 66, 1312-1329.

▼ すべての参考文献の著者が複数名の場合:2人目以降の著者の名前順(アルファベット)で書く

Wegener, D. T., Kerr, N. L., Fleming, M. A., & Petty, R. E. (2000). Flexible corrections of juror judgments: Implications for jury instructions. Psychology, Public Policy, and Law, 6, 629-654.

Wegener, D. T., Petty, R. E., & Klein, D. J. (1994). Effects of mood on high elaboration attitude change: The mediating role of likelihood judgments. European Journal of Social Psychology, 24, 25-43.

 同姓(苗字が同じ)の場合

First initial(名前)のアルファベット順で書く。First initialも同じ場合はMiddle initialで判断する。

Campbell, A., Muncer, M., & Gorman, B. (1993). Sex and social representations of aggression: A communal-agentic analysis. Aggressive Behavior, 19, 125–135. http://dx.doi.org/10.1002/1098-2337(1993)19:2<125::AID-AB2480190205>3.0.CO;2-1

Campbell, W. K., Bush, C. P., & Brunell, A. B. (2005). Understanding the social costs of narcissism: The case of the tragedy of the commons. Personality and Social Psychology Bulletin, 31, 1358–1368. http://dx.doi.org/10.1177/0146167205274855

 

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文章中での引用の仕方

基本ルール

① 筆者名はLast nameだけを書く

② 著者が複数名いる場合は媒体に掲載されている順番で書く

③ 筆者が3人以上の場合、1回目の引用時にはすべての著者名を書き、2回目以降は最初の著者名と「et al.」だけを書く

④ 引用パターンは筆者または文章を強調する場合の2通り

 

▼ 筆者名を主語として引用:筆者を強調する場合

Author’s Last name (Year of publication)

(e.g.) Brown (2015) argued that this ownership model is commonly used for two reasons.

筆者のLast nameだけを書く。

▼ 文末で引用:事実や発見を強調する場合

(Author’s Last name, Year of publication)

(e.g.) Under the league structure in MLB, revenue sharing system are used in order to help franchises in the lower revenues (Brown, 2015).

文章の最後に(  )を付けて挿入する。Last nameと発行年の間にカンマが入り、(  )の後にピリオドが入る。

 

著者が複数名いる場合

 著者が2人の場合

First Author and Second Author (Year of publication)

(e.g.) Brown and Smith (2015) showed that …

(First Author & Second Author, Year of publication)

(e.g.) … (Brown & Smith, 2015).

1人目と2人目の間を「&」だけでつなぐ。カンマは不要。

 

 著者が3〜5人の場合

First Author, Second Author, ~ , and Last Author (Year of publication)

(e.g.) Brown, Smith, and Miller (2015) showed that …
(e.g.) Brown et al. (2015) showed that …

(First Author, Second Author, ~ , & Last Author, Year of publication)

(e.g.) … (Brown, Smith, & Miller, 2015).
(e.g.) … (Brown et al., 2015).

著者名は「 , 」で区切り、最後の著者名だけを「, &」でつなぐ。再び同じ文献から引用する場合は最初の著者名と「et al.」を書いて省略する。文末で引用する場合、「et al., 2015」のようにet al.のピリオドの後にカンマが入るので注意。

 

 著者が6人以上の場合

First Author et al. (Year of publication)

(e.g.) Brown et al. (2015) showed that …

(First Author et al., Year of publication)

(e.g.) … (Brown et al., 2015).

筆者が6人以上いる場合は1回目の引用であっても1人目の著者しか書かず、「et al.」を付けて対応する。

 参考文献のページの書き方は人数が2人、3〜7人、8人以上のパターンであったが、文章中の引用の仕方では人数のパターンが2人、3〜5人、6人以上と異なる。 

 

複数の文献から引用する場合

(First Author, Year of publication; Second Author, Year of publication; Third Author, Year of publication; ~ Last Author, Year of publication)

(e.g.) … (Brown, 2015; Miller, 2014; Smith & Hill, 2013)

一つの文章(事実、発見)に対して複数の参考文献を引用する場合、参考文献のページ同様に名前順(アルファベット)で筆者名を並べる。このとき、「 ; 」で区切るので注意。

上の例では「Brown」「Miller」「Smith & Hill」の3つの文献からの引用であり、筆頭著者の名前順になっています。「Smith & Hill, 2013」のところは「Smith」が筆頭著者のため、名前順になってはいない。あくまでも名前順にするのは文献ごとである。

また、上の例は文末で引用する場合のみとなります。もし、複数の著者を主語として引用する場合は「Brown (2015) showed that〜. Smith (2013) also indicated that〜.」のように文章を分けるほうがわかりやすい。

 

簡単に参考文献の引用リストを見つける裏ワザ

毎回自分で引用リストを書くのは非常に面倒くさい。Google検索だけに限定されるが、引用したい論文のAPAスタイルを見つける方法を紹介する。

GoogleでPDFの論文を検索するとたいてい「関連記事」が存在するのでクリックする。

一番上に表示されているものが先ほどクリックした論文であり、その下にある引用マークをクリックする。

MLA、APA、ISO690に対応して書かれた引用が出てくるのでコピーして参考文献のページに貼り付けるだけで完成である。

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12 件のコメント

  • 量的研究の表の掲載について教えてください。
    これまで小数点以下のみ示す(例えば0.23に場合は.23と標記)ことになっていたかと思いますが、最新版のAPAでは「0.23」と標記するように変わったのですか?

    • 以前からAPAでは、確実に1より小さいと定義できるものは小数点以下だけを示し、1よりも大きくなる可能性のあるものは0をつける必要があります。
      例えば、確率や相関係数は1を超えることがないため、p<.01などと表現します。また、平均や標準偏差のように1を超える可能性のあるものはmeans of 1.01, 2.21, and 0.95などと表現します。
      ・If a value has the potential to exceed 1.0, use the leading zero.
      ・If a value can never exceed 1.0, do not use the leading zero.

  • 英語のエッセイを書く際で、インターネットからの引用文の後に続けて書くin-text citationの書き方を教えてください。

    • この記事に書いてある通り、(記事を書いた人の苗字, 日付)です。
      例えば、Smithさんが2018年に書いた記事の場合は、(Smith, 2018)と書きます。

  • アカデミックジャーナルのWebページ(Forbesなど)を引用する際は、
    ・アカデミックジャーナルの形式で(号など記載)
    ・Webページの形式で(閲覧日を記載)

    のいずれにすべきでしょうか。Webページから多く引用しているのですが、元記事の号などが見当たらず、無くて良いのかを迷っております…

    • Webサイトにあるアカデミックジャーナルを引用する場合は「アカデミックジャーナルの形式」と「Webページの形式」の両方で引用します。
      (例)Smyth, A. M., Parker, A. L., & Pease, D. L. (2002). A study of enjoyment of peas. Journal of Abnormal Eating, 8(3), 120-125. Retrieved from
      http://www.fakeexamplehomepage.com/full/url/

      論文のヘッダーや注釈に号や巻は書かれていることが多いです。裏技ですが、GoogleでPDFの論文を見つけた場合、タイトルの下の「関連記事」をクリックし、一番上に表示されるページ(リンク)の下にある「’’」をクリックすると参考文献がそのままコピーできます。自分でいちいちタイプする必要がないので非常に楽です。

    • 著者が不明な場合は次の3点に従います。
      1) 著者名のところを引用する本、論文、新聞などのタイトルで書く。※タイトルが長ければ最初の1~2wordだけを書く。
      2) タイトルをダブルクォーテーション(” “)で囲う。※(Title, Year)になるが、カンマ(,)の位置はダブルクォーテーションの閉じる前にもってくる。
      3) 文末での引用でしか使えない。

      (例)…in the stadium (“Stadium Financing,” 2015).

  • 丁寧な説明ありがとうございます。
    参考にさせていただいております。

    さて質問なのですが文中のCitationにおいて複数の著者がいる場合は
    ”(e.g.) Brown, Smith, & Miller (2015) showed that …”
    と書かれてあるのですが、文中でも “&”を使用するのでしょうか?
    教授からは文中は and と表記するようにと言われて少し困惑しています。

    お手数をおかけしますが何卒宜しくお願い致します。

    • コメントありがとうございます。
      ご指摘の通り、文中の主語として引用する場合は「and」が正しいです。
      記事内容も「&」→「and」に修正いたしました。
      (e.g.) Brown, Smith, and Miller (2015) showed that…

      ※文中(in-text)でも、主語ではなく文末で引用する場合は「&」を使用します。
      (e.g.) … in the stadium (Brown, Smith, & Miller, 2015).

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