リーディングが伸びない人はただ問題を解いてる【解決策あり】

man with obstacles
毎日英語の問題集を解いてるのにリーディングのスコアが伸びない。どうやったらリーディングが伸びるのか知りたい。

このような悩みに答えます。

 本記事の内容

  • リーディングが伸びない人はただ問題を解いてる件
  • リーディングが伸びない人は2つのことを意識するだけです
  • 問題の解答を見つける5つのコツ

 記事の信頼性
credibility of post

この記事はTOEIC 600点・IELTS 6.5点までの初心者・中級者の人向けです。これ以上の人にはおすすめしません。

リーディングは問題を解いてるだけでは伸びません

man embarrassed

結論ですが、ただ毎日英語の記事を読んだり試験の問題を解いているだけではリーディングは伸びません。

ただ英語の記事を読むとどうなるのか?

毎日英語の記事を読むことは大事ですが、何も意識しないで読むとなんとなく理解した程度にしかなりません。

文章全体で○○が言いたくて、最初のパラグラフで○○、次のパラグラフで○○について説明している。問題点は○○で、解決策は○○である。

このように要約できないと、いつまでたっても「なんとなくの理解」から抜け出せません。

テストでも文章をなんとなく理解してなんとなく選択肢を選ぶからスコアが伸びないわけです。

ただ問題を解くとどうなるのか?

問題慣れするだけで読解力が上がるわけではないのでスコアは同じままです。

問題を解いてから答え合わせをする時って、

「ああ、ここAだと思ったのにBだったか…。」
「なるほど、こういう点でBだったのか。」

という感じで回答に納得してませんか?

一番重要なのは自分がAという選択肢を選んだ思考のプロセスなので、何を根拠にその選択肢を選んだのかを検証する必要があります。

これをやらないと解答を決めるまでのプロセスが間違ったままになるので問題慣れしてもスコアが伸びないわけです。

リーディングが伸びない人は2つのことを意識するだけです

man moving next step

リーディングで問題を解くプロセスは必ず以下の『2つ』になります。

  1. 本文と問題文を理解する
  2. 解答の根拠となる箇所を探す

つまり、文章を理解するプロセスと解答を探すプロセスの全く別の2つのプロセスが存在します。

リーディングが伸びない人は2つのプロセスのどちらかに問題があるわけなので、この2つを意識すれば良いわけです。

①:本文と問題文を理解するプロセス

まず、一文ずつ文章をちゃんと理解できることが大前提です。文章が正しく理解できてない人は単語を日本語で覚えてる人に多いです。

「John uploaded the company’s report on Google Drive」
「ジョン アップロードした 会社のレポート グーグルドライブに」

英語を日本語に変換するのはダメです。頭の中で単語ごとに変換して理解しようとすると、前の単語や文章を忘れてしまいます。

なので、英語のまま読んで理解する練習が必要です。英単語の覚え方は【簡単で疲れない】英単語を覚える7つのコツ【誰でも定着率90%】の記事で解説しています。

 パラグラフの構造を意識して読む

一文ずつなら理解できるのにパラグラフ全体で何が書かれているのか理解できない人は、パラグラフの構造を意識して読んでないからです。

どこのパラグラフに何が書いてあるのかを把握できてないといちいちすべての文章を読み直さないといけません。

パラグラフリーディングのコツは【英語のまま読む】リーディングの9つのコツ【実体験から解説】の記事で解説しています。

②:解答の根拠となる箇所を探すプロセス

たぶんこれだな」で解答を選んでいるとリーディングのスコアはずっと伸びないです。

「この文章の○○が決め手でこの選択肢を選んだ」と言えるようにしないと、なぜ間違えたのかを検証できないので成長できません。

繰り返しですが、問題を解く時は答えが合ってるのかよりも解答を選んだ根拠を確認するのが大事です。

 解答根拠を示す練習

IELTSの参考書を使ってTrue/False/Not Givenの問題を解いてみます。問題文が正しいか、間違ってるか、わからないかの3択です。

<問題文>
The trees from which quinine is derived grow only in South America.

<本文>
At the time, quinine was the only viable medical treatment for malaria. The drug is derived from the bark of the cinchona tree, native to South America, and by 1856 demand for the drug was surpassing the available supply.

正解は「Not Given」です。

問題文では「キニーネが取れる木は南アメリカだけで育つのかどうか」を聞いています。問題文の大事な箇所は『only』です。

本文では「キニーネがキナの木から取れ、南アメリカ発祥」と書かれています。本文の大事な箇所は『native』です。

キニーネが南アメリカ発祥ということは南アメリカ以外にある可能性がありますが、本文では他の地域については書かれてないのでわかりません。

これが解答根拠です。なんとなくではなく、問題文の「only」と本文の「native」から絶対に「Not Given」だと判断したわけです。

最初は時間制限をしなくて良いのでゆっくり読んで解答根拠を示す練習をするべきです。ゆっくり読んで解けないのに急いで読んで解けるわけがありません。

問題の解答を見つける5つのコツ

man finding solution

英語の文章は理解できるけど問題の答えが間違ってる人向けです。

  1. 問題文の固有名詞/パラフレーズされた単語をターゲットに探す
  2. 見つけたら前後の文章も合わせて読む
  3. 正誤の問題は強調の副詞で判断する
  4. 要約問題は最初最後逆接の接続詞で判断する
  5. 絶対に自分の頭で答えを想像しない

①:問題文の固有名詞/パラフレーズされた単語をターゲットに探す

まず、問題文の中に固有名詞があれば、それをターゲットに本文を探します。

さっきの問題だと、「quinine」「South America」をターゲットにします。

このとき重要なのは、問題文を読まなくていいので目で追って単語を見つけることだけに集中することです。

 固有名詞がなければパラフレーズされた箇所を探す

問題文に固有名詞がないときは、問題文の単語がパラフレーズされたものが本文中にあるのでそれを探します。

例えば問題文が、

Barbara can use the marquee free of charge if…

という文章なら「free」で探したいところですが、「no cost」「without charge」などのパラフレーズも頭に入れて探さないと見つからなかったときに時間のロスになります。

TOEIC・TOEFL・IELTSの試験では問題文の単語はたいてい本文のパラフレーズです。

②:見つけたら前後の文章も合わせてを読む

基本的には、『ターゲットの単語が含まれている文章』『前後の文章』に解答の根拠が示されていることが多いです。

なので、ターゲットの単語を本文中に見つけたら、ターゲットの単語が含まれる文章→直前の文章→直後の文章の順番で文章をしっかり読んでください。

この3つの文章中になければ一文ずつ読み進めてください。

さっきの問題でも、「quinine」「South America」の含まれる文章に解答の根拠がありましたね。

問題が解けないならその文章はターゲットではないです。ターゲットの文章が別にあるのでそっちを探します。

③:正誤の問題は強調の副詞で判断する

「正しい文章を一つ選べ系」の問題は『強調の副詞』で判断します。

『all』『no』『every』『only』などの強調する副詞がある選択肢は間違いであることが多いです。

・東京に住むすべてのサラリーマンは電車通勤している
→All the business man in Tokyo commute by train
・日曜日に仕事をしている人はいない
→No people work on Sunday
・日本人だけが日本語を話せる
→Only Japanese people can speak Japanese

すべてのとか、○○だけがみたいなことって現実的にはあまりないので、選択系の問題は【強調の副詞】で判断できます。

④:要約問題は最初・最後・逆接の接続詞で判断する

この文章は何について書かれていますか?」という要約問題はパラグラフの、

  • 最初の一文
  • 最後の一文
  • 逆接の接続詞のある一文

で判断します。

英語の文章では、1つのパラグラフに1つのトピックしかなく、最初か最後の一文で書かれていることが多いです。

それ以外の文章は理由や具体例なので、トピックさえわかれば読まなくても大丈夫です。

しかし、最初と最後の一文が抽象的でよくわからないときは文章中にトピックが書かれていることがあります。

特に、『However』『Although』『Despite』『Even though』などの逆接の接続詞があれば、その文章がパラグラフの要約である可能性が高いです。

⑤:絶対に自分の頭で答えを想像しない

これはかなり重要なんですが、答えは本文中に書いてあるので自分の頭で想像するのはダメです。

日本の国語教育のせいで文章から筆者の考えを想像するクセがついていますが、TOEIC、TOEFL、IELTSの問題では、答えは本文中にわかりやすく書いてあります。

例えばこの問題を解いてみます。

<問題>
What is the purpose of smart meters?
(A) to reduce the costs of energy bills
(B) to show customers how much energy they use

<本文>
We were the first energy supplier in the country to offer smart meters free of charge to our customers. These computerized meters submit automatic electricity readings for once an hour and once daily for gas. This information goes directly to the customer’s online account, allowing them to view and monitor energy usage. By understanding how much money they are spending on energy, we strongly believe that people can take control of how much energy they use and make significant savings to their monthly bills.

答えは(B)で、解答根拠は「allowing them to view and monitor energy usage」です。

最後の一文に月々の請求額の節約について書かれているので、(A)を選んだ人もいるかもしれません。

普通、電力使用量のメーターを付けるとなれば、目的は節約して月々の請求額を少なくすることだと想像しますよね。

そういうバイアスが働いて(A)を選んでしまうかもしれません。なので、自分の頭で想像せずに本文に書いてあることだけで解答根拠を示すことが大事です。

ちなみに、(B)の「how much energy they use」が本文では「energy usage」にパラフレーズされていますよね。問題文の単語がそのまま本文で使われてることは少ないので覚えておいてください。

今回は以上です。

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