
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 英語リスニングでディクテーションが不要な理由
- ディクテーション以外の英語リスニング勉強法【実体験からの発見】
記事の信頼性
この記事を書いている僕はニューヨーク在住5年目です。実はすでにアメリカの大学院をGPA 3.86/4.0で卒業していて、今は2つ目の大学院で勉強しています。
僕は26歳の時に留学するために英語学習を始めました。今回はディクテーションについて解説します。
リスニングでディクテーションが不要な理由

単語の聞き取りに集中すると意味が理解できない
僕もディクテーションは結構やったんですが、単語を全部聞き取ろうとすると文章の意味まで意識が回らないんですよね。
人間は2つのことを同時にはできないので単語を聞き取とるか、文章を理解するかのどちらかしかできません。
一つ一つの単語の音声を意識して聞き取る練習をすると、音声だけをキャッチするクセがついてしまうので意味が理解できません。
つまり、一つ一つの単語は聞き取れるのに文章全体の意味が理解できなくなってしまうわけです。
日本語でも文章を書き取るのは難しい
概ねコーヒーは健康に良いと考えられますが、妊娠中の女性は1日1から2杯程度にしておいたほうが安全と考えられます。
この文章を一発でディクテーションできますか?
「コーヒーは健康に良いけど、、、えーっと、妊娠してる人は1日1〜2杯くらいが良いんでしょ?」て僕ならなりそうです。
「概ね」「考えられますが」「女性」「程度」「しておいたほうが」「安全」「考えられます」などの単語は抜けます。
ディクテーションは書くまでに聞き取った単語を覚えてないといけませんが、これは聞き取りとはまったく関係の無い能力です。
そもそも、日本語でも文章なんか覚えられないのに英語でやるのはかなり無理があります。
疲れるし面倒だから継続できない
いちいち単語全部聞き取るのはすごく疲れます。下手したら、一つの文章だけで10分くらいかかるので効率が悪いです。
紙とペンと机がないとできないので、場所や時間帯も限られます。
リスニングは毎日継続しないと上達はしないんですが、ディクテーションだと簡単にできないし疲れるのですぐにで飽きます。
ディクテーション以外のリスニング勉強法【実体験からの発見】

僕が実際に試して効果があったリスニング勉強法は以下の3つです。
- 単語を音声で覚える
- ゆっくりなスピードの文章から始める
- リエゾンを覚える
①:単語を音声で覚える
まず、英語が聞き取れないのは単語を【音声】で覚えてないからなんですよね。
1ヶ月とかでは全然ダメで、3〜6ヶ月くらい毎日継続してやっと文章で聞いても聞き取れるくらいです。
このとき大事なのは、聞いた単語の意味を英語のまま理解することです。これをやらないと、単語は聞き取れるのに意味が理解できない状態になります。
単語を音声で覚える方法は【簡単で疲れない】英単語を覚えるコツ10個【誰でも定着率90%】の記事で解説しています。
②:ゆっくりなスピードの文章から始める
ある程度音声を聴いて単語が理解できるようになったら、ゆっくりなスピードの教材から始めていきます。
いきなりTOEICのリスニングに挑戦する人がいますがこれは間違いです。
日本人って英語を聞く機会が圧倒的に少ないからリスニング力はゼロに近いんですよね。なので、全然わからなくて挫折してしまうわけです。
まずはゆっくりなスピードのものから始めて、英語のまま前から理解していく練習をするべきです。
野球も100キロのボールが打てないのに140キロのボールが絶対打てないのと同じで、確実に打てるようになったらスピードを上げればいいです。
僕が昔使ってたESLPodのポッドキャストがおすすめです。ゆっくりなスピードで単語も簡単なので聞き取りやすいです。しかも無料です。
>> ESLPod - English as a Second Language Podcast
③:リエゾンを覚える
英語は一つ一つの単語をはっきり発音せずに単語同士の音がつながります。これをリエゾンといって、日本人が苦手とするところです。
① bank account→ban kaccount
バンク アカウント→バン カカウント
② with an umbrella→witha numbrella
ウィズ アン アンブレラ→ウィザ ナンブレラ
③ put it out→puti tout
プット イット アウト→プティ ラウト
単語の最後の音と次の単語の最初の音がくっつくことが多いですが、正直慣れるしか方法はないです。慣れればわかるようになります。
おまけ:シャドーイングも不要
シャドーイングもディクテーションと同じで音の聞き取りに集中してしまうので文章の意味が理解できません。
中学の国語の時間に一文ずつ音読をしていく授業があったんですが、自分が音読した文章って読んだ後に内容が全然頭に入ってなかったんですよね。
つまり、音読と同時に内容を理解することはできないんです。
繰り返しですが、音声だけを聞き取るトレーニングは不要です。むしろ音声を聞き取るだけに集中する変なクセがつくので文章の意味が理解できなくなります。
音声を聞いた瞬間に意味を理解するトレーニングが必要です。
意味取りです。もう一度言います、意味取りが大事です。
今回は以上です。