【英語のまま読む】リーディングの9つのコツ【実体験から解説】

man reading book
単語がわかるのに文章が理解できない。一文が理解できるのにパラグラフ全体で何を言ってるのかわからない。

このような悩みに答えます。

 本記事の内容

  • 英語リーディングの9つのコツ
  • 英語リーディング勉強法の手順

 記事の信頼性
credibility of post

この記事はTOEIC 400点くらいの文章が理解できない・パラグラフが理解できない初心者の人向けです。TOEIC 500点以上の人にはおすすめしません。

英語リーディングの9つのコツ

man having idea

結論ですが、一つ一つの単語はわかるのに文章が理解できないのは日本語で単語を覚えていたり、英語のまま文章を理解する練習をしていないからです。

そして、一文ずつなら理解できるのにパラグラフ全体が理解できないのはパラグラフリーディングを知らないからです。

なので今回は

  • 文章を理解するための5つのコツ
  • パラグラフを理解するための4つのコツ

の合計9つのコツを紹介します。

僕はこの方法で、留学前の8ヶ月でIELTSのリーディングスコアが7.5まで上がりました。

 単語が理解できるのに文章が理解できない人向けのコツ

  • ①:単語をイメージで覚える
  • ②:英語のまま前から理解する
  • ③:SVを押さえる
  • ④:簡単な文章から始める
  • ⑤:ゆっくり読む

 パラグラフが理解できない人向けのコツ

  • ⑥:パラグラフのルールを覚える
  • ⑦:要約する練習をする
  • ⑧:興味のある分野の文章を読む
  • ⑨:毎日英語の文章を読む

コツ①:単語をイメージで覚える

僕もそうでしたが、日本人は日本語で単語を覚えているので文章を読むときに一旦日本語に変換するクセがついています。

次の文章を読んでみます。

He has to submit his resume by uploading it on the ABC’s website before midnight on Wednesday.

彼→しなければならない→提出する→レジュメ→(えっと、、、)→アップロードすることによって→ABC社のウェブサイトで→(長いなまだあるの?)→前に→水曜日の深夜→(で、なんの文章だっけ?)

こんな感じで日本語で単語を覚えてるといちいち変換しないといけないので、読んだ後に結局何を言ってるのかわからないわけです。

how to read with image

上の図のように単語をイメージで覚えてれば、前からつなげるだけなので簡単に理解できます。

正確には慣れればイメージなしで英語のまま理解できるようになります。しかし、最初から英語のまま理解するのは無理なのでまずはイメージで理解するのが良いです。

コツ②:英語のまま前から理解する

英語は重要なことを前から説明していく言語なので、日本語とは語順が逆です。

さっきの例だと、

①彼は提出しなければならない
②レジュメを
③アップロードすることによって
④ABC社のウェブサイトで
⑤水曜日の深夜までに

となりますが、日本語の文章だと、

①彼は水曜日の深夜までに
②ABC社のウェブサイトに
③レジュメを
④アップロードすることによって
⑤提出しなければならない

となります。

最初は脳が前から処理するのに慣れてないから難しいですが、練習をすれば確実に慣れます。

どんなに理解できなくても後ろから読んではいけません。

コツ③:SVを押さえる

文章を読むのが慣れないうちは部分的に理解するのが精一杯なので、一文の全部を理解するのが大変なんですよね。

そんなときは主語と動詞だけ押さえれば文章の大事なところは理解できます。

さっきの文章でも重要なところは「He(主語) has to submit(動詞)」(彼は提出しなければならない)ですよね。

主語と動詞は文章の最初に書かれているので、そこだけ押さえて次の文章に飛ぶのもアリです。

コツ④:簡単な文章から始める

文章が理解できないのは、その文章のレベルがあなたに合ってないからなんです。

普段から英語の文章を読んでいなければ英語力はほとんどゼロです。

この状態で高校・大学レベルの文章を読むのは早いです。まずは中学レベルの簡単な文章から始めるべきです。

僕は最初は5語くらいの簡単な文章を英語のまま前から読んで理解する練習をしました。

コツ⑤:ゆっくり読む

TOEICや試験があるから時間制限をつけると、自分の理解できるスピードを超えてしまうので文章が理解できません。

最初は英語のまま理解できるスピードでゆっくり読みます。スピードは意識して上げるのものではなく、自然に上がっていくものです。

僕はブラインドタッチは結構速いんですが、最初はキーボードの配置がわからなかったのでかなり遅かったです。毎日パソコンを使ってたので自然に速くなっていったわけです。

文章を中途半端にしか理解できないと問題を解くときに何度も本文や問題文を読み直さないといけないので、一発で理解できるスピードで読むのが大事です。

速読が意味ないことについては【残念】英語リーディングが遅いから速読法が知りたいという勘違いの記事で解説しています。

コツ⑥:パラグラフのルールを理解する

英語の文章は基本的に3つのルールに従って書かれています。

  • ルール①:1つのパラグラフで言いたいことは一つ
  • ルール②:結論→理由→具体例→結論の順番で書かれている
  • ルール③:逆接の接続詞もカギを握っている

ルール①:1つのパラグラフで言いたいことは一つ

パラグラフで言いたことが「野球は日本の人気スポーツです」ならば、そのパラグラフには野球が人気であることを示すデータや他のスポーツと比較した収益、観客数などが書かれています。

同じパラグラフ内に「プロ野球は阪神ファンが激アツ」なんてことは書かれません。

つまり、パラグラフのトピックを押さえることができれば、そのパラグラフに書かれていることを想像しながら読むことができます。

 トピックセンテンスはパラグラフの最初か最後に書かれている

今説明したトピックが書かれている文章をトピックセンテンスと呼び、基本的にはパラグラフの【最初の一文】に書かれています。

しかし、試験問題だと最初の一文がかなりフワッとしていて、パラグラフの【最後の一文】にトピックセンテンスが書かれていることがあります。

例えば、
・最初の一文
⇒「巨人ファンと広島ファンは性質が異なる。」
・パラグラフの内容
⇒「巨人ファンは巨人が好きであって東京が好きなわけではないが、広島ファンは地元愛がある上でチームを応援している。」
・最後の一文
⇒「プロ野球ファンは選手やチームが好きな人と、地元が好きで応援している人の2タイプに分かれる。」

みたいなパラグラフだと、最初の一文の「ファンの違い」よりも、最後の一文の「地域がファンに与える影響」のほうがしっくりきます。

なので、【最初】と【最後】の一文を読むのが大事です。

ルール②:結論→理由→具体例→結論の順番で書かれている

英語に限らず日本語の文章でも、結論を先に言ってから理由を示します。その次に具体例でわかりやすく説明して結論に持っていきます。

試験問題だとこの順番をすっ飛ばすこともありますが、頭に入れておけば、「今は理由だな、ここは具体例だな」と予め準備した状態で読むことができるので頭に入りやすいです。

ルール③:逆接の接続詞もカギを握っている

トピックセンテンスは最初か最後の一文と言いましたが、実は文中にある場合があります。

それが、「However」「Although」「Despite」などの逆接の接続詞がある場合です。

例えば、
・最初の一文
⇒「巨人ファンと広島ファンは性質が異なる」
・文中の一文
⇒「巨人ファンは巨人が好きであって東京が好きなわけではないが、広島ファンは地元愛があるので地元でお金を使う。球場近くの飲食店やホテルも自治体からの補助があるので観光業にもプラスだ。」
・最後の一文
⇒「地域性がファンの特性に影響を与えている。」

こんな感じの文章だと最初と最後の一文は少しフワッとしてて曖昧です。

ですが、文中の一文を読んだ後ならわかりますよね。この文章を英語にするなら、

「Although fans of Giants do not like...」というように【Although】が使われます。

なので、パラグラフを読むときは【逆接の接続詞がある一文】も意識して読むのが大事です。

コツ⑦:要約する練習をする

要約するには常に全体像を意識しながら読まないとできないです。なのでパラグラフリーディングに要約の練習は最適です。

おそらく日本語の本でも読んだ後に、「全体としては○○が言いたくて、各章で○○を解説してる」とスラスラ要約できる人は少ないです。

日本の国語の授業では要約の練習はせずに音読したり、筆者の言いたいことを想像する問題を解くことが多いですが、海外では要約をかなり練習してます。

要約する能力に日本語・英語は関係ありません。何が書いてあるか意識して読む練習を続ければ身につきます。

日本語の本でも何が書いてあるのかを意識して読むのが大事です。

コツ⑧:興味のある分野の文章を読む

僕はテクノロジー系が好きなので、最新アプリ・技術の記事をよく読むんですが、ある程度背景を知っているのでわからない単語やフレーズがあっても推測して理解することができます。

ある程度前提となる知識があると英語がわからなくてもなんとなくわかります。

試験用のつまらない文章を読むのは疲れるだけですし、興味がないのですぐに飽きます。

ですが、自分が興味のある文章だと継続するハードルを下げられますし、日本でまだあまり知られてない情報も多いので面白いです。

コツ⑨:毎日英語の文章を読む

英語は自転車の乗り方や泳ぎ方とは違ってやり続けないと落ちます。なので、毎日の継続が大事です。

特に英語のまま文章を理解していくのは慣れが必要です。

社会人の人なら通勤電車とかのスキマ時間でやって無理せずに継続するのが良いです。

英語リーディング勉強法の手順

man moving next step

リーディングの勉強法は【挫折しない】リーディング勉強法5ステップ【初心者向け】の記事で詳しく解説しています。

  • 手順①:単語をイメージで覚える
  • 手順②:5語くらいの簡単な文章を英語のまま前から理解する
  • 手順③:小学生レベルの文章を英語のまま理解する

手順①:単語をイメージで覚える

コツ①で説明したとおり、英単語を日本語で覚えると日本語に変換するので文章はスラスラ読めません。

なのでまずは単語を日本語を使わずにイメージで覚えることが大事です。

単語の覚え方については【簡単で疲れない】英単語を覚える7つのコツ【誰でも定着率90%】の記事で解説してます。

手順②:5語くらいの簡単な文章を英語のまま前から理解する

いきなり普通の長さの文章を読んでも理解できないので、まずは5語くらいの文章から始めます。単語帳の例文が良いです。

「He went to the park」
「She have breakfast at 10am」

英語のまま前から理解することに集中します。超ゆっくりでいいです。「彼 行った 公園に」と日本語にするのはNGです。

特別な文法知識がなくても十分読めるので文法を勉強しなくても大丈夫です。

手順③:小学生レベルの文章を英語のまま理解する

簡単な文章が英語のまま理解できるようになったら、小学生レベルの本に挑戦します。

単語のレベルも難しくないですし、一文もそんなに長くないのでスラスラ読めます。

reading material for beginner

引用:Sadlock

問題が付いているパラグラフを読むのが良いです。何が書いてあるのかを意識しながら読む練習になります。

小学生レベルの文章が理解できることはリーディング力が「0→1」になることです。きちんと英語のまま理解できるようになる最初の「1」がすごく大事です。

「1」になればあとは単語や熟語、文法を学ぶだけで「1→10」になるので最初の基礎固めが大事です。

今回は以上です。

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