【最新版】APAスタイルで書く参考文献(Reference & In-Text)の公式フォーマット

アメリカの大学では、論文を書くときにAPA Styleというフォーマットを指定されることが一般的です。APAとは「American Psychological Association」の略語です。

APA Styleは主に次の2つのフォーマットのことです。

  • タイトルページ、ヘッダー、段落、インデントなどの文章の構成
  • 文章中やReferenceページの参考文献

 

このAPA Styleはフォーマットが年々更新されますので、最新版をチェックする必要があります。現在は第6版(6th edition)まで更新されています。

APA Styleに関して詳しく書かれたWebサイトのリンクを貼っておきますので、英語が読める方はアクセスしてみてください。

APA Formatting and Style Guide

今回の記事では参考文献のルールについての記事になります。タイトルページや本文のルールについは別の記事で説明しておりますので、そちらもご覧頂ければと思います。

【最新版】APAスタイルで英語論文を書くための公式フォーマット
以前、APAスタイルを使用した参考文献の記事を書きました。最近ではこのブログで一番アクセスが多い記事になっています。今回はAPA...

 

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1. 基本ルール

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 参考文献となる媒体

参考文献の媒体としては、本(Book)、新聞(Newspaper)、論文誌(Journal、Article)、Webサイト(Wikipedia、ブログ、情報サイト)が該当します。Webサイトには本、新聞、論文誌も含まれます。

 引用する参考文献の情報を書く場所

必ず文章中(In-Text)と参考文献のページ(Reference)の2箇所に必要事項を記載します。

 

2. 参考文献(Reference)ページのフォーマット

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本(Books)

Author’s Last-Name, First-Initial. Middle-Initial. (Year of Publication). Title of Book: Subtitle. Location: Publisher.

(e.g.) Brown, M. T. (2015). Financial Management in the Sport Industry. AZ: Holcomb Hathaway Publishers.

▼ 著者名(Author’s Last-Name)

著者名はLast(フルネーム)→First(イニシャル)→Middle(イニシャル)の順番で書きます。英語名はFirst→Middle→Lastの順番で書かれていることが多いので、本の著者名が「John Wilkes Booth」と表記されていれば、引用時には「Booth, J. W.」と書きます。First-NameとLast-Nameの順番には注意が必要です。また、Last-Nameのあとはカンマ、FirstとMiddleのあとはピリオドを入れます。

▼ 発行年(Year of Publication)

本の発行年です。不明であれば「n.d.」と書きます。「n.d.」は「no date」のことです。()の外側にピリオドが入りますので、注意が必要です

▼ 本のタイトル/サブタイトル(Title of Book: Subtile)

本のタイトル、サブタイトルはイタリックで書きます。ここが他の媒体とは違うところです。サブタイトルはない場合もあります。

▼ 会社の所在地/出版社名(Location: Publisher)

地名は国名ではなく、都市名(ニューヨーク、東京など)で書きます。アメリカの都市の場合は略称(New York: NY)で書きます。本に書いてある会社名は出版社だけでなく、印刷会社のような協力会社がたくさん書かれています。出版社名だけを書きます。

 

論文誌(Journal)

Author’s Last-Name, First-Initial. Middle-Initial. (Year of Publication). Title of Article. Title of Journal, Volume Number (Issue Number), Pages.

(e.g.) Smith, B. (2003). How Different Types of Ownership Structures Could Save Major League Baseball Teams from Contraction. Journal of International Business and Law, 2 (1), 86-119.

▼ 著者名/発行年

本(Books)と同じです。

▼ 記事のタイトル(Title of Article)

引用する個別の記事や論文のタイトルです。

▼ 論文誌のタイトル/巻(号)/ページ番号(Title of Journal, Volume Number (Issue Number), Pages)

Journalのタイトルは、引用する記事や論文が掲載されている論文誌(Journal)のものです。例えば、Journal of Science、Journal of Sport Managementなどです。本とは異なり、Journalのタイトルはイタリックで書くので注意が必要です。

Volumeは「巻」、Issueは「号」のことです。例として、月刊で発行する雑誌があったとしたらVolumeは年、Issueは月を表します。1年目の1ヶ月目はVolume1のIssue1、2ヶ月目はVolume1のIssue2、2年目の1ヶ月目はVolume2のIssue1、2ヶ月目はVolume2のIssue2になります。

論文誌(Journal)の場合、ページ番号にpやppは使いません。番号のみです。

 

新聞(Newspaper)※紙(Printed)

Author’s Last-Name, First-Initial.  Middle-Initial. (Year, Month & Date of Publication). Title of Article. Title of Newspaper, Pages.

(e.g.) Meier, B. (2013, January 1). Energy Drinks Promise Edge, but Experts Say Proof Is Scant. New York Times, p. 1.

▼ 著者名

Books、Journalと同じです。

▼ 発行日付

新聞の発行日付です。書き方はこれまでのとは異なり、年(カンマ)→月→日付の順番で書きます。

▼ 新聞記事のタイトル

引用する記事(見出し)のタイトルです。

▼ 新聞名/ページ番号

新聞名(TIMES、Forbes、Nikkei)をイタリックで書きますので、注意が必要です。

ページ(Pages)は一つのページだけなら「p.」、複数ページなら「pp.」で書きます。例えば、2〜4ページ、6と8ページを引用する場合は「pp. 2-4, 6, 8.」と書きます。英字新聞の場合、A1, B1, C1などの表記をする場合もあります。

 

新聞(Newspaper)※オンライン(Online)

Author’s Last-Name, First-Initial. Middle-Initial. (Year, Month & Date of Publication). Title of Article. Title of Newspaper. Retrieved from URL

(e.g.) Brown, M. (2015, December 4). MLB Sees Record Revenues For 2015. Forbes. Retrieved from http://www.forbes.com/sites/maurybrown/2015/12/04

▼ 著者名/発行日付/新聞記事のタイトル/新聞名

紙の新聞と同じ書き方です。

▼ WebサイトのURL(Retrieved from URL)

「Retrieved from」を入れ、続けて引用するページのURLを書きます。

 

Webサイト

Author’s Last-Name, First-Initial. Middle-Initial. (Year, Month & Date of Publication). Title of Article. Retrieved from URL

(e.g.) Takahama, T. (2011, February 24). The Match-fixing of Sumo wrestling seen by the US. Retrieved from http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110222

▼ 著者名/記事の掲載年

Year of PublicationはWebサイトの記事が掲載されたものを書きます。年(カンマ)→月→日付の順番で書きます。

▼ Webサイトの記事のタイトル/URL

Webサイトやブログ記事のタイトルをイタリックで書きます。

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著者がいない場合(No Authors)

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 一般的な情報サイト(Normal)

Title of Article. (Year of Publication). Retrieved Month & Date, Year of Retrieval Date from URL

(e.g.) The Match-fixing of Sumo (2011). Retrieved March 20, 2017 from http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110222

▼ Webサイトの記事のタイトル/掲載年

Webサイトの記事のタイトルを最初に書き、続いて発行年を書きます。

▼ 記事のURL/検索日付( Retrieval Date)

Webサイトを検索した日付月→日付(カンマ)→年の順番で書き、続いてURLを載せます。これまでの発行年→月→日付とは順番が異なります

 

 Wikipedia

Title of Article. (Year of Publication). In Wikipedia. Retrieved Month & Date, Year of Retrieval Date from URL

(e.g.) Sumo. (n.d.). In Wikipedia. Retrieved April 19, 2017 from http://www.asahi.com/special/08020

▼ ページのタイトル/掲載年

Wikipediaの記事のタイトルと掲載年を書きます。掲載年は基本的にないので、n.d.となることが多いです。

▼ In Wikipedia

Wikipediaの記事のタイトルのあと、「In Wikipedia.」を入れます。

▼ ページのURL/検索日付

Wikipediaのページを検索した日付とURLを書きます。

 

 Newspaper

Title of Article. (Year, Month & Date of Publication). Title of Newspaper. Retrieved from URL

(e.g.) The cancellation of spring tournament in Sumo. (2011, February 6).  Asahi Shimbun. Retrieved from http://www.asahi.com/special/08020.html

▼ 新聞記事のタイトル/発行日付

新聞の記事のタイトルと発行年(月&日付)を書きます。

▼ 新聞名

新聞の会社名を書きます。

▼ 新聞記事のURL

新聞のURLを書きます。

 

著者が複数名いる場合(Multiple Authors)

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著者が複数名いる場合、順番はアルファベットではなく、本や論文誌などに記載されている順番で書きます。筆頭著者が一番先頭、続いて貢献した順番になるのが一般的です。

 著者が2人の場合

Wegener, D. T., & Petty, R. E. (1994). Mood management across affective states: The hedonic contingency hypothesis. Journal of Personality and Social Psychology, 66, 1034-1048.

1人目と2人目を「, &」でつなぎます。「,(カンマ)」と「&」の間にスペースがあります。

 

 著者が3〜7人の場合

Kernis, M. H., Cornell, D. P., Sun, C. R., Berry, A., Harlow, T., & Bach, J. S. (1993). There’s more to self-esteem than whether it is high or low: The importance of stability of self-esteem. Journal of Personality and Social Psychology, 65, 1190-1204.

筆者の間は「,(カンマ)」でつなぎ、最後の著者のところだけを「, &」でつなぎます。。

 

 著者が8人以上の場合

Miller, F. H., Choi, M. J., Angeli, L. L., Harland, A. A., Stamos, J. A., Thomas, S. T., . . . Rubin, L. H. (2009). Web site usability for the blind and low-vision user. Technical Communication, 57, 323-335.

APA Styleでは著者は7人までしか書けないルールです。そのため、先頭から6人目までと一番最後の著者名(合計7名)を書きます。6人目までは筆者名の間は「,(カンマ)」でつなぎ、6人目と最後の間は「…(3点リーダー)」でつなぎます。

 

引用する参考文献の順番

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参考文献の順番は著者の名前順(アルファベット)になります。下に例外を紹介します。

 同じ筆者(同一筆者)で、異なる参考文献を引用する場合

▼ それぞれの参考文献の著者がすべて1人の場合:発行年が古い順

Berndt, T. J. (1981).

Berndt, T. J. (1999).

▼ 一方の参考文献の著者が1人、他方の著者が複数名の場合:著者が1人のものから

Berndt, T. J. (1999). Friends’ influence on students’ adjustment to school. Educational Psychologist, 34, 15-28.

Berndt, T. J., & Keefe, K. (1995). Friends’ influence on adolescents’ adjustment to school. Child Development, 66, 1312-1329.

▼ すべての参考文献の著者が複数名の場合:2人以降の名前順(アルファベット)

Wegener, D. T., Kerr, N. L., Fleming, M. A., & Petty, R. E. (2000). Flexible corrections of juror judgments: Implications for jury instructions. Psychology, Public Policy, and Law, 6, 629-654.

Wegener, D. T., Petty, R. E., & Klein, D. J. (1994). Effects of mood on high elaboration attitude change: The mediating role of likelihood judgments. European Journal of Social Psychology, 24, 25-43.

 

 別々の筆者で、名前(Last-Name)が同じ場合

First-Initialのアルファベット順で書きます。First-Initialも同じ場合はMiddle-Initialで決定します。

Campbell, A., Muncer, M., & Gorman, B. (1993). Sex and social representations of aggression: A communal-agentic analysis. Aggressive Behavior, 19, 125–135. http://dx.doi.org/10.1002/1098-2337(1993)19:2<125::AID-AB2480190205>3.0.CO;2-1

Campbell, W. K., Bush, C. P., & Brunell, A. B. (2005). Understanding the social costs of narcissism: The case of the tragedy of the commons. Personality and Social Psychology Bulletin, 31, 1358–1368. http://dx.doi.org/10.1177/0146167205274855

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3. 文章中(In-Text)の引用方法

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基本ルール

① 筆者名はLast-Nameだけを書く

② 著者が複数名の場合、媒体に掲載されている順番で書く(名前順ではない)

③ 筆者が3人以上の媒体を引用する場合、再引用時には最初の著者名と「et al.(ピリオド)」だけを書く

④ 引用パターンは筆者または文章を強調する場合の2通り

 

▼ 筆者名を主語として引用:筆者を強調する場合

Author’s Last-Name (Year of Publication)

(e.g.) Brown (2015) argued that this ownership model is commonly used for two reasons.

筆者のLast-Nameだけを書きます。

▼ 文章として引用:事実や発見を強調する場合

(Author’s Last-Name, Year of Publication)

(e.g.) Under the league structure in MLB, revenue sharing system are used in order to help franchises in the lower revenues (Brown, 2015).

文章の最後に()を付けて挿入します。Last-Nameと発行年の間にカンマが入り、()の後にピリオドが入ります。こちらも筆者のLast-Nameだけを書きます。

 

著者が複数名いる場合

 著者が2人の場合

First Author and Second Author (Year of Publication)

(e.g.) Brown and Smith (2015) showed that …

(First Author & Second Author, Year of Publication)

(e.g.) … (Brown & Smith, 2015).

1人目と2人目の間を「&」だけでつなげます。カンマは入りません。

 

 著者が3〜5人の場合

First Author, Second Author, ~ , and Last Author (Year of Publication)

(e.g.) Brown, Smith, and Miller (2015) showed that …
(e.g.) Brown et al. (2015) showed that …

(First Author, Second Author, ~ , & Last Author, Year of Publication)

(e.g.) … (Brown, Smith, & Miller, 2015).
(e.g.) … (Brown et al., 2015).

最後の著者名を「, &」でつなげます。2人のときは「&」だけでしたが、3人以上の場合はカンマが入ります。

また、繰り返して引用する場合は「et al.」で対応します。文末で引用する場合、「et al.」のピリオドの後にカンマが入りますので、注意してください。

 

 著者が6人以上の場合

First Author et al. (Year of Publication)

(e.g.) Brown et al. (2015) showed that …

(First Author et al., Year of Publication)

(e.g.) … (Brown et al., 2015).

筆者が6人以上いる場合は初回の引用であっても、1人目の著者しか書きません。「et al.」を付けて対応します。

 参考文献のページの書き方は人数が2人、3〜7人、8人以上のパターンがありましたが、文章中の引用の場合は人数のパターンが2人、3〜5人、6人以上と異なります。 

 

複数の文献から引用する場合

(First Author, Year of Publication; Second Author, Year of Publication; Third Author, Year of publication; ~ Last Author, Year of Publication)

(e.g.) … (Brown, 2015; Miller, 2014; Smith & Hill, 2013)

一つの文章(事実、発見)に対して複数の参考文献を引用する場合、参考文献のページ同様に名前順(アルファベット)で筆者名と発行年を並べます。このとき、「;(セミコロン)」で区切りますので、気をつけてください。

上の例では「Brown」「Miller」「Smith & Hill」の3文献からの引用であり、筆頭著者の名前順になっています。「Smith & Hill, 2013」のところはSmithさんが筆頭著者のため、名前順になっていません。あくまでも名前順にするのは文献ごとです。

また、上の例は文末で引用する場合のみとなります。もし、複数の著者を主語として引用する場合は文章を分けます

例えば、Brown (2015) showed that〜. Smith (2013) also indicated that〜. みたいな感じですね。

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2 件のコメント

  • 丁寧な説明ありがとうございます。
    参考にさせていただいております。

    さて質問なのですが文中のCitationにおいて複数の著者がいる場合は
    ”(e.g.) Brown, Smith, & Miller (2015) showed that …”
    と書かれてあるのですが、文中でも “&”を使用するのでしょうか?
    教授からは文中は and と表記するようにと言われて少し困惑しています。

    お手数をおかけしますが何卒宜しくお願い致します。

    • コメントありがとうございます。
      ご指摘の通り、文中の主語として引用する場合は「and」が正しいです。
      記事内容も「&」→「and」に修正いたしました。
      (e.g.) Brown, Smith, and Miller (2015) showed that…

      ※文中(in-text)でも、主語ではなく文末で引用する場合は「&」を使用します。
      (e.g.) … in the stadium (Brown, Smith, & Miller, 2015).

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