アメリカ人を惹きつける、効果的な留学エッセイのルールと書き方

海外の大学へ出願するときに提出するエッセイは、留学中に書く論文とは書き方が異なります。論文は一般的な事実や結果に対して、自分の意見を根拠とともに示すものです。一方でエッセイは自分のPassion(情熱)や大学が自分を受け入れることでのメリットなどを、自分の過去の経験をもとに示すものです。

エッセイのネタは人それぞれですが、訴求力のあるエッセイは書くべきポイントを的確に抑えているので、簡潔でわかりやすく、説得力があります。

今回は海外の大学・大学院に出願するにあたってのエッセイ(Statement of Purpose)についてのポイントを紹介します。

おすすめのエッセイの参考書の記事を書いたので、まだエッセイについての知識のない方はご覧ください。

留学を目指す人は必見!エッセイはこの本がおすすめ!
今回は僕が大学院に出願するときに使ったエッセイの参考書を紹介します。実際のエッセイの書き方については別の記事にまとめました...

 

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留学用エッセイに必須の4項目

 

① 過去の経歴(Past Background)

② 職業上の目標(Future Educational and Career Goals)

③ 学習計画(Study Plan)

④ 大学の志望理由(School Reasons)

 

※エッセイを書くときはこの順番で書いていきます。

 

① 過去の経歴(Past Background)

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 3つの経験から説明

希望する学部(専攻)および海外の大学への留学の2点について、過去の経験からきっかけと理由を説明します。日本では理由を重んじる傾向がありますが、海外ではなぜそうなるに至ったのかというきっかけや情熱に重きが置かれます。特にインターンなどの面接ではよく聞かれると思います。

このとき、3つの経験(きっかけ)から説明するのがベストです。1つ目の経験がきっかけとなり、その分野に興味を持ちました。そして、2つ目の経験がきっかけとなり、それを勉強したいという想いが強くなりました。さらに3つ目の経験により、留学をするという決心に至りましたという流れです。

この3つの経験については、どのような会社や団体で、ポジションで、どのような活動をしていいたのかを希望する分野に沿って説明します。また、この経験からどのようなことを学び、どのようにして留学後の仕事につなげるのかも説明します。

僕の場合、スポーツマネジメントという勉強したことがないプログラムに出願したのでスポーツに関して特別な経験はありませんでした。なので、過去の経歴を可能な限りつなげてみました。

1つ目の経験
2008年にメジャーリーグ(MLB)の開幕戦が日本で行われ、アルバイトで会場整理をした。外国人の観客が多かったが、英語を話せるスタッフが非常に少なく、また飲食や座席などのサービスについてのクレームがあったことでサービス面での改善が必要だと感じた。調べたところ、日本のプロおよびアマチュアスポーツ全般のマネジメントは集客、サービス、収益面で海外と比較すると劣っていることがわかった。2020年に東京でオリンピックが開催されるが、現状の日本のスポーツマネジメントでは不安が残るため、海外のを取り入れる必要があると思った。

2つ目の経験
2010年にJリーグの試合で会場整理をしていたときのこと(アルバイト)。アルバイトが500人ほどいたが、まとまりがなく、チーフの話がまったく伝わっていなかった。派遣型のアルバイトのため、初めての人やすぐ辞めてしまう人が多く、仕事の手順や規則などが定着しにくい環境であった。スポーツマネジメント関連の会社について調べたところ、日本には専門的に管理や運営を行う会社は少なく、これは大学の学部にスポーツマネジメントが少ないことも関係していた。この経験から効率よくマネジメントする手法が必要であり、それは海外でしか勉強できないと感じた。

3つ目の経験
日本の会社での2年間の営業経験。会社の製品を売るためのセミナーや展示会を7回開催し、提携する企業とのスケジュール調整、ゲストスピーカーへの交渉、会場の手配、アジェンダやコンテンツ作成などのマネジメントを経験した。スポーツと直接関係はないが、ターゲット企業の選定やイベント後の販売企画の立案の経験はスポーツのイベントにも応用でき、スポーツマネジメントを勉強するにあたって活かせる強みだと考えた。

アルバイトでの2つの経験がきっかけとなり、日本のスポーツマネジメントのレベルが良くないことを知った。また、日本では勉強する環境が整ってないこともわかった。そして3つ目の経験(営業経験)により、スポーツマネジメントに活かせる能力(イベントマネジメント)があることを確認した。したがってプロスポーツが盛んなアメリカに留学し、将来は大学での学びを日米のスポーツ業界に還元しますという流れです。自分は日本でのイベントマネジメントの経験があるため、大学側にもメリットがあることも添えます。

 

② 職業上の目標(Future Educational and Career Goals)

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 短期目標(Short-Term Goals):1〜3年後

留学先の大学を卒業後、1〜3年後の目標について書きます。このときに、どのような会社でどのような仕事をするつもりなのか、どのような経験をして、どのようなスキルを習得し、どのような人脈を築くのかなどを具体的に説明します具体的な会社名やポジションを書く必要があるため、海外の業界研究が必要になります。

短期目標では経験やスキルなど、自分の成長に焦点を当てます。

 長期目標(Long-Term Goals):5〜10年後

短期目標を達成した後、それを5〜10年という視点でどのように発展させていくのかを書きます。管理職になってマネジメントをしたり、起業をしたり、新しい業界に転職したりなどが考えられますが、ポイントは長期目標を先に考え、それを短期目標につなげることです。長期目標を達成するための短期目標であり、短期目標を達成するために海外の大学へ留学するからです。

長期目標では業界の発展に焦点を当てます。

短期目標(Short-Term Goals)
卒業後3年間はアメリカのスポーツマーケティング会社(Chime Sports Marketing, Leverage Agency, Revolution Sports, RTR Sports Marketing)で働く予定。クライアント企業へのコンサルティング、マーケティング、サポートを通じてターゲット企業の選定やイベント、プロダクトの促進に貢献していく。その中でも、ソーシャルメディアを利用したサービスに注力する予定。

長期目標(Long-Term Goals)
5年後からはマーケティングの経験を活かして日本企業向けにサービスを展開している企業で働く。特に日本のプロ野球のスタジアム運営、プロモーションなどのマーケティング関係に注力し、より観客に来てもらうための施設やサービスを開発していく予定。10年後にはスポーツマーケティングの会社を日本で設立し、アメリカで経験したスポーツマネジメントを活かして日本のスポーツ業界の発展に貢献していく。

 

③ 学習計画(Study Plan)

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ここでは留学先の大学での学習計画を書きます。

 どのようなスキルや知識を習得するのか

出願予定の大学のコースや授業スタイル、カリキュラムをもとにさきほどの短期目標と長期目標を達成するためのスキル、知識、経験について説明します。

 なぜアメリカの大学であるのか

もし、日本にも留学先での学部や専攻があるのであれば、なぜアメリカで勉強する必要があるのかを説明します。僕の場合は過去の経歴ですでに日本ではスポーツマネジメントが学べる環境が整っていないことを説明しましたが、ここではアメリカの大学ではどのようなことが学べ、経験できるのかを具体的に説明します。

どのようなスキルや知識を習得するのか
マーケティングおよびイベントマネジメントの学術的な知識とインターンシップでの実務経験。短期目標を達成するには、在学中にマーケティングやマネジメントなどの学術的な理論と実践的な経験の両方が必要になると考えた。

なぜアメリカの大学なのか
アメリカは野球、フットボール、バスケットボール、アイスホッケーなど、多種多様なスポーツが盛んであるため、発展したスポーツマネジメントを勉強することができる。また、アメリカでは在学中でのインターンシップが一般的であるため、学術的な知識の習得と実務経験の両方が達成できる。さらに、アメリカの大学院は職務経歴が必要になることが一般的であるためより発展的な議論が期待でき、スポーツ業界への直接的な人脈を深めることも可能である。

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④ 大学の志望理由(School Reasons)

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大学の志望理由が一番重要になります。これまでの過去の経歴、職業上の目標、学習計画はこの大学の志望理由のための布石です。

アメリカには日本とは比較にならないほど多くの大学があります。 大学側としてはその中でもはなぜうちの大学を選んだのかは当然聞いてみたくなります。

 志望理由に必要な8項目

① プログラムのカリキュラム

② 授業科目

③ 教授

④ 授業スタイル

⑤ プログラムの強み

⑥ 課外活動・インターンシップ

⑦ 学生について

⑧ 立地

重要度は番号順になっています。この中から4つ以上書く必要があります。

これらの項目について説明するには、出願先の大学のホームページを読んで理解する必要があります。しかし、アメリカの大学のホームページには基本的に丁寧に説明することはしないので、自分で教授の過去の職歴や論文を見たり、ランキングサイトや就職実績などから判断して書かないといけません。

特に、エッセイには授業科目名や教授の名前を入れることで説得力が増します。僕はスポーツマーケティングに興味があったので、出願先のすべての教授の職歴を確認して、過去にスポーツマーケティング会社での職歴があるかどうかを確認しました。

おそらく、留学エージェントが持っているのは一般的な情報であって、個別のプログラムごとの詳細な情報は持っていないと思います。

 

(例)University of San Francisco

▼ プログラムのカリキュラム

スポーツ業界の一般的なスキル・知識
リーダーシップ、コミュニケーション、意思決定、問題解決、人脈構築のスキル。また、経済学、会計学、ファイナンス、マーケティング、戦略経営、法律、リサーチ手法の知識

スポーツ業界での実務経験
事業計画、財務計画、マーケティング計画・分析、 組織計画、株式ポートフォリオ、戦略計画、キャリアプラン、法的分析の立案

スポーツ業界特有の知識
広報、スタジアム運営、資金調達、ブランドマネジメント

一般的なスキル
文書作成、 リサーチ、定量・定性分析

▼ 授業科目

マーケティング
「Sport Marketing」「Marketing of Professional Team」「Sport Business Research Methods」「Design and implementation of marketing plans」

イベント運営
「Event Management & Marketing」

プロモーション
「Social Media in Sports」

インターンシップ
「Internship in Sport Management」

▼ 教授

Daniel Rascher (Professor)
NFL、MLB、NBA、NHL、MLS、PGA、NCAA、AHL、スポーツメディア、マイナーリーグ、Formula One、CART、Premier League Football、地域スポーツ委員にクライアントあり。スポーツマネジメント・スポーツ経済学の分野で学術誌および専門誌、教科書 の出版を経験

Michael Goldman (Assistant Professor)
スポーツマーケティングの授業担当。南アフリカとケニアのサッカー・ラグビー・クリケットのスポンサー、権利関係、放送局での実務を経験。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカでのメディアおよびスポーツマーケティング関連の学術出版を経験

Agha (Assistant Professor)
スポーツとフィットネス業界でのコンサルティングを経験。MLB、NBA、マイナーリーグホッケー、地域組織委員会、フィットネス団体の顧客に対して、経済影響、競合分析、実行可能性調査を実施

▼ 課外活動・インターンシップ

インターンシップ
平均1,100時間のインターンシップを学生が行う。提携企業から1週間に平均15個のインターンシップの募集がある

 

まとめ&サンプルエッセイを公開

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最後に今回の記事のまとめです。

出願用エッセイには「過去の経歴」「職業上の目標」「学習計画」「大学の志望理由」の4つのポイントがある

エッセイを書く前に「自分の経歴の洗い出し」「勉強する分野・業界の分析」「出願先の大学の調査」の3点を行う

 

僕が実際に合格したエッセイを紹介して終わりにします。

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