アメリカの片田舎で経験したSUNY Cortlandでの2年間の大学院留学

自分の好きなことをとことん勉強した2年間。結果として今はマンハッタンでやりたい仕事をすることができている。そして自分だけの幸せのカタチを見つけることができた。今回は僕が経験したアメリカでの経験をまとめます。

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仕事につなげるための勉強

留学の目的はアメリカで仕事をすることでしたので、良い成績を取ることよりも仕事をするのに必要とされる知識を得るための勉強に力を入れました。僕はITを利用したマーケティングやプロモーションについて興味がありましたので、Virtual Realityを利用したプロダクト開発やSnapchatやInstagramを利用したキャンペーンのデータについて論文やWebサイトを見ていました。

このブログをWordPressで運営するにあたりHTMLやCSSを使っていたのと、WordPressの授業を取ったこともあってWebデザインにも興味が出てきました。僕はOnline Marketing/Web Developmentの会社でインターンをしているのでもっとプログラミングの知識と経験を得たいと思うようになりました。

2年間で履修した授業は合計9科目です。1年目の秋学期と春学期に3科目ずつ、2年目の秋学期に2科目、春学期のインターン1科目です。1科目につき、授業は週1回で150分(2時間半)です。つまり、1学期あたり、週に3回の授業がありました。インターンは480時間働くことが必要で、1日8時間働くと3ヶ月で終わります。

僕が履修した科目の内容と成績を書きます。

Business & Finance of Sport(B+: 9.9)

主にアメリカのスポーツに関するフィアイナンスの授業です。リーグ運営(反トラスト法、ドラフト、フリーエージェント、レベニューシェア)からクラブ運営(オーナーシップ、スタジアムファイナンス、放映権、スポンサーシップ)まで幅広く学びました。既存スタジアムの改修プランに関するグループワークや個人でのスポーツファイナンスに関するリサーチペーパーが主な課題でした。

International Sport Enterprise(A: 12.0)

ワールドカップやオリンピックなどの国際的なイベント運営に関する授業です。実際に開催、もしくは今後開催予定のイベントに関して集客面や収益面などの観点からディスカッションするタイプの授業でした。インターナショナルなイベントでは、働く人のバックグラウンドも異なるため、リーダーシップやマネジメントといった組織論も学びました。

International Sport History & Governance(A: 12.0)

オリンピックやワールドカップなどのイベントや野球、サッカーなどのスポーツに関する歴史に関する授業です。アメリカや旧ソビエトによるオリンピックのボイコットやミュンヘンオリンピックでのテロ。ヨーロッパから南米へのサッカーの普及、中南米への野球の普及に関する植民地の背景などです。また、このような歴史の中で、ガバナンスの面でどのような対策が取られていったのかなどです。

Research Methods(B+: 9.9)

リサーチに関する概念や手法に関する授業です。担当教授は、この授業は母国語でも勉強するのが難しいと言っていました。存在論や認識論といった概念や理論から始まり、アンケートでの質問作成、サンプリング方法、測定方法などを学習しました。最後の授業では選択したテーマに関して、どのような質問項目により、どのようなサンプリング方法で、どのように効果測定をして一般化するのかをプレゼンしました。

International Sport Law(A+: 12.9)

スポーツの法律関係の授業です。ドーピングやギャンブルなどの違法行為やスポーツ仲裁裁判所での手続き。また、アメリカとヨーロッパでのスポーツリーグの違い(反トラスト法、ドラフト、レベニューシェア、選手会による団体交渉、上位・下位チームの入れ替えなど)についても学習しました。

Policy & Strategic Management in Sport Organizations(A: 12.0)

スポーツ運営に関する戦略プランを立てる授業です。毎回の授業で、実際に行われたインターナショナルのイベントに対しての集客面や収益面などを考慮した戦略プランをプレゼンしました。また、このクラスでは実際にアメリカのプロチームや大手企業で働いている方がわざわざ教室まで来て頂いてお話を聞くことができました。その際に自分のレジュメを作成して1分以内でアピールしたり、働きたい業界や職種についてのアドバイスを頂くことができました。LinkedInでもつながることができ、アメリカの就活で重要となるネットワークも少しですが、広げることができました。

Sport Marketing(A-: 11.1)

NFLチームの本拠地移転、MLSのソーシャルメディア戦略、カレッジスポーツのスタジアム内でのプロモーションなど、アメリカ国内でのスポーツビジネスについて毎回グループでプレゼンをしました。3ページ以内でプランの具体的な効果やリスクなどを説明しなければいけないのと、根拠はAcademic Journalしか認められないのが大変でした。

Information Technology in Sport(A+: 12.9)

WordPressを使用したWebサイト作成の授業です。記事の投稿や写真、動画のアップロード、パーマリンクの作成などの一般的なことが授業内容です。僕はすでにWordPressを使ってこのブログを書いていますので、授業の内容はすべて知っていました。担当の教授を良く訪れてインターンのレジュメやITを使ったスポーツ関係の仕事について相談させてもらいましたし、もっとアドバンスなWordPressのテキストを紹介してもらいました。

 

そして、成績に関しては「A+」が2つ、「A」が3つ、「A-」が1つ、「B+」が2つという結果になりました。GPAについては「3.86/4.0」でした。

インターン

2018年1月末からマンハッタンにあるWeb Developmentの会社でインターンをしています。主にクライアントのWebサイトをWordPressで作るのが仕事であり、SEOやSEMなどのマーケティングも行います。

この会社のクライアントの50%以上はスポーツチームやスポーツ関連の会社ですので、Sport Managementとしてのインターンが認められました。僕は前職がIT関係であり、ITを利用したスポーツのDigital Marketingに興味がありましたので、やりたい仕事にぴったりでした。

この会社はスタートアップに近い雰囲気であり、従業員も少ないので、Webサイト作成を一から丸ごと任せてくれました。必要となるデザインや機能について自分で調べて進めていけるので、主体的に勉強できますし、実践的な経験を積むことができました。WordPressについては知っていたつもりでしたが、良質なテーマやプラグイン、HTMLやCSSについてほとんど知らなかったことと、できる同僚のスキルの高さについて目の当たりにしました。今では3ヶ月が過ぎ、HTMLとCSSについては不自由なく書くことができ、PHPとJavaScriptについて勉強を始めたばかりです。一番最初に作成したWebサイトはプロジェクトマネージャーのテコ入れで僕が作成したものとはまったく違うデザインになってしまいましたが、最近作成したWebサイトは一切テコ入れが入らず100%僕が作ったと胸をはれるものができました。

同僚はアメリカ人かヨーロッパ出身で英語はほとんどネイティブなので、やり取りには相当苦労しています。最初の頃は与えられたタスクを1〜2個聞き漏らすことが多かったですが、今では確認をしっかりしているのでミスは減ってきたと思います。

インターンの就活については40社ほどアプライして返事が来たのはインターンをしている会社だけでした。電話面接を1回、オフィスでの面接を1回して採用が決まりました。

アルバイト

2年目の秋学期は大学のカフェテリアでアルバイトをしました。週に4回、18:00~22:00まで4時間働いていました。仕事の内容は簡単で学生が食べ終えたテーブルの掃除です。アメリカの学生は基本的にお皿の外にこぼすことが多く、ドリンクもこぼしているのでいつもテーブルはかなり汚れています。テーブルの上の食べ物を片付けて専用の洗剤でテーブルを拭くのが仕事です。

驚いたのがアメリカ人学生の仕事に対する意識の低さです。トイレに行ったら30分帰ってこない学生、友達が来たらずっと座って一緒に動画を見ている学生、忙しい時間帯なのにずっと立っているだけの学生。受付のスタッフからはアメリカ人学生はほんとに仕事をしないと言っていたのと、僕は本当に良く働くと言っていたのを覚えています。

時給は9.75ドルで3ヶ月ほど働いて1,200ドル(約12万円)ほど給料を頂きました。留学生は学内ではアルバイトが週20時間以内まで認められます。アルバイトをするにあたり、近くのソーシャルセキュリティオフィスに行ってSSNを申請する必要があります。SSNの手続きだけでなく、大学でもアルバイトをするための手続きをする必要があり、たくさんの書類に記入をしました。

友達

仲が良かった友達は留学生です。僕の大学は95%以上が現地のアメリカ人学生なので、留学生の結びつきは強かったと思います。留学生が孤立しないように、留学生オフィスがイベントを定期的に企画してくれたこともありがたかったです。ハイキングやピクニックだけでなく、誰かの部屋でお酒を飲んだり、トランプしたり、お喋りしたりと田舎ならではの遊びをして楽しんでました。

SUNY Cortlandは交換留学生が多く、最初は50人ほどいましたが、次の学期には15人ほどになりました。そして、2年目に入ると僕と同じ年に来たのはたったの5人になりました。僕が卒業するタイミングで残りは1人になりました。毎学期ごとに新しい留学生がくるので人の入れ替わりはかなり激しいです。僕が仲が良かったのは同じ年に来て同じ年に卒業したアフガニスタンの男性です。彼とは同い年であり、大学院生だったので良く勉強したり遊んだりしました。

日本人であればまた会うこともできますが、国が違えばそれも難しいでしょう。おそらく今後の人生で会うことはないんじゃないかと思っています。FacebookやInstagramでつながっていますので、これが最後というわけではないですね。

終わりに

留学の経験はこれからの人生の中でも大切なものになりますが、自分のやりたい何かを実現するためのものでないと本当の意味を成さないと思います。留学をするために留学をするのではなく、自分はこれを勉強する、これを仕事にするという情熱が先にあって留学をすればそれだけに没頭できますので、留学で得られる経験を最大限にできると感じました。交換留学で来ていた中国の学生は留学生活を楽しんで帰り、正規留学していたフィリピンの学生はSustainable Engineeringの分野で研究成果を残し、インターナショナルのサークルを立ち上げました。

自分が本当にやりたいこと、自分の本当の声に耳を傾けることが大切であり、それに一歩を踏み出すこと、そして毎日を楽しむことが大切だと感じた2年間でした。

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