たった20ドルのチケットで得た、アメリカのカレッジスポーツの魅力

週末に大学の留学生オフィスが企画してくれた、シラキュース(Syracuse)大学のバスケットボールの試合に行きました。

Division I の試合ということもありましたが、観客の地元チームへの応援や熱狂は日本のとは比較にならないと思いました。

アメリカでは大学スポーツとプロスポーツの人気はほとんど同じです。一方で、日本では大学スポーツは箱根駅伝や早慶戦くらいしか注目されていませんよね。

収益面でも、アメリカのカレッジスポーツは年間90億円ほどの収入がありますが、日本の大学スポーツはほとんどお金になりません。プロ野球の球団が年間100〜300億円の収入であることを考えると、いかにアメリカの大学がスポーツをビジネスとして捉えているのかがわかります。

今回、アメリカの大学スポーツを見て、日本の大学にスポーツを収益化(マネタイズ)する考えが普及するのか?と考えるきっかけになりました。

アメリカでは運動、トレーニング、スポーツは日常生活の一部と言えます。日本では趣味として行っている人は多いと思いますが、日常生活まで入り込んでやっている人はほとんどいないと思います。

このスポーツに対する価値観の違いが、スポーツへの興味や地元チームの応援につながっている気がしました。

今回の記事ではアメリカの大学スポーツを見て感じたことをシェアしたいと思います。

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大学内のドームに観客が30,000人以上

 

Carrier-Dome

今回の試合はシラキュース大学のCarrier Dome(キャリアドーム)という施設で行われました。

アナウンスされた観客数ですが、30,448人でした。

この人数は日本だとプロ野球のレベルですね。

シラキュース大学の正門からすでにものすごい数の人がいましたし、ドームの入り口も行列でした。

ドーム内ではトイレに行ったり、グッズや食べ物を買ったりする人でごった返してました。

 

ほとんどの人がグッズを買ってその場で着る

 

一緒に行った留学生の多くがグッズを買っていました。僕も帽子を買いました。

アメリカでスポーツを見に行く場合、現地でグッズを買うことは当然みたいな雰囲気を感じました。しかも、アメリカ人は買うことよりもそれを着てみんなと一体感を得る印象を強く感じました。事前にTシャツや帽子などをオンラインかウォルマートなどのショップで買って着てくる人もいるみたいです。

ちなみにグッズの値段ですが、Tシャツが15ドル、パーカーが20ドル、帽子が20〜30ドルくらいでした。クレジットカードも使えました。

ドリンクはレギュラーサイズで5ドルでした。サイズ感はレギュラーで日本のLサイズよりも大きかったです。

あとビールなどのお酒を買うときは、ID(身分証明書)の提示が必ず求められます。アメリカでは21歳以上でないとお酒は飲めませんので、20歳の人は残念なことになります。

 

得点を決めたときの熱狂

 

試合中にシラキュースチームが何度か3ポイントシュートを決めました。このときはほとんどの観客が後ろの観客を気にせずに立って、ガッツポーズしたりバンザイしたりでものすごい熱狂でした。

途中で観客同士でウエーブ(波)を作るときも本気度はすごかったですし、スクリーンに観客が映されるときも自分を映してくれと言わんばかりの暑苦しさはさすがでした。

また、シラキュースチームの選手が倒されたり、判定が思わしくなかったりしたときのブーイングもノリというよりは本気でふざけんじゃねーぞおおお!というような感じでした。

僕なんかはスポーツの試合を見るときは、どちらかのチームに熱中するよりは客観的に全体をとらえる見方をするので、アメリカ人のスポーツへの入り込み方には関心してしまします。

 

知らない人とのコミュニケーション

 

留学生オフィスのボスが赤ちゃんを連れてきたのですが、周りの観客や近くを通り過ぎる人は決まって足を止めて話しかけていました。

試合は進んでいるのに、5分ほどボスと話している人もいたので、あれ今3ポイント決めたけど見なくて大丈夫?と思いました。

試合の最後には、たまたま試合を写真に撮った人が、赤ちゃんが絶妙な角度で映ったという理由でボスのとこまで来ました。しかも今から写メ送るから電話番号教えてちょうだいと話しているのを聞いてビックリしました。

 

試合の得点で全員タコスがタダ

 

試合中になんかの条件を満たしたらしく、とあるタコスのチェーン店で試合のチケットを見せればタコスが1つタダになりました。

仮に東京ドームのジャイアンツの試合でマックが1つタダになったとしたら大変なことになりますよね。水道橋近くのマックに10,000人単位の人が押し寄せて全員がタダでハンバーガーを頼んでいくんですよね。

今回、このタコスのお店はシラキュース大学からは車でないといけない距離にありました。車移動が基本のアメリカだからできることだと思いました。

 

チケットの値段

 

プロ野球だとバックネット裏とかでない限りは内野席、外野席で6,000〜8,000円くらいが一般的だと思います。

今回の試合、僕は3階席あたりにいて、40ドルのところを留学生オフィスの力で20ドルにしてもらいました。

アリーナ席の値段はわかりませんでしたが、周りを見渡したら400ドル、300ドル、200ドルの表示のあるエリアがありました。

この1試合でチケット収入はどのくらいになるんだろう?というのがすごく気になりました。

グッズと食べ物、飲み物の収入も入ってくるので、まさにビジネスとして成り立っていますね。

Carrier Domeは何年かに一度、スクリーンやスコアボード、3階席あたりにある帯状のLEDの掲示板などの改修をしたりするみたいです。

そういったお金を大学が投資するのではなく、バスケ部が稼いだお金でするところがすごいですよね。

 

最後に

 

日本だとタダでチケットでも手に入らない限り普通の人がスポーツの試合を見に行こうとはならないですよね。

アメリカだと、じゃあ週末はスポーツの試合を見に行こう!ていう選択肢があるんです。

収入を生むためには観客の人数が絶対なので、結局は人のスポーツへの関心が大事になってきます。

うちの大学なんかでは、フットボールの試合は住民が街をあげてわざわざ応援しに行きます。

箱根駅伝があるから神奈川県民のほとんどが箱根に行ったり、早慶戦だから東京都民が神宮球場に集結なんてことは考えにくいですよね。

日本の大学スポーツを収益化するためには、日本人のスポーツへの関心を変えなければいけませんが、それはやっぱり難しいかなと思ってしまいますね。

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