社会人が語る、就活生が面接で見られていること

  • 留学経験はアピールできるのか?
  • 学生時代に頑張ったことが特にないんですけど?
  • 面接ではどのようなことを話せばよいのか?

このようなことを考えている人は多いんじゃないでしょうか。

今回の記事では就活の面接について、社会人に求められる会話力を交えてお話したいと思います。

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社会人に求められる会話力

 

まず最初に社会人に求められる会話力についてお話します。

  • 聞かれたことだけに簡潔に答える
  • 具体的かつ根拠を入れて説明する

 

大まかにこの2つが社会人に求められる会話力だと思っています。

直属の上司や関連部署、協力会社、クライアントなど、社会人になれば性別や年代に関係なくコニュニケーションを取らなくてはいけません。

僕の経験則ですが、聞かれたことだけにピンポイントで答えることは本当に重要です。

入社3年目までの社員の傾向として、聞かれたことについて色々な情報を加えて説明してしまう人が非常に多いです。例えばプロジェクトの進捗状況を聞かれたときに、関連部署に依頼した仕事の内容や発生した問題についてまでも細かく説明するとか。

部長や課長クラスは40〜50代の方が多いので、情報が盛りだくさんの報告はなかなか聞いてもらえません。

なので、いかに簡潔にわかりやすく答えるのかが重要になります。

今挙げた例の場合、上司はプロジェクトが予定通り進んでいるかどうかを知りたいので、答えるべきことは「プロジェクトは予定通りに進んでいます。」だけで終わります。

ここで予定通りに進んでいないと報告すれば、上司からどんな問題が発生しているのか?関連部署の対応は?などの質問が来るわけです。

次に、質問に答えるときは、根拠を入れて具体的に説明をします。

この具体的というのは色々な情報を加えることではありません。金額や数量、日時、人数などの数字を使うことです。

また、根拠というのは、自分の発言の根拠がどこにあるのかです。

2月14日12時までに契約書が必要だとクライアントの◯◯さんが言っています。法務の◯◯さんと会話したところ、2月12日の15時までに契約書条項の承認を終えると言っています。また、製本・捺印した契約書は2月13日の10時までに用意できると事務員の◯◯さんが言っています。

 

  • ピンポイントで答える:クライアントへ契約書の送付。そのために、法務への承認依頼→事務員への製本依頼
  • 数字を使って具体的に:2月14日の12時までにクライアント→2月13日の10時に契約書完成→2月12日15時に法務の承認
  • 発言の根拠:クライアント、法務、事務員

 

これが社会人に求められる基本的な会話力になります。そのため、面接官は就活生の発言が簡潔かつ具体的、そして根拠があるのかどうかを見ています。

就活の面接は自分をアピールする場所ではありません。社会人としての会話ができるかどうかが問われているのです。

多くの就活生にありがちなのが、自分をアピールしようとするあまり、聞かれたこと以外のことも喋ってしまうことです。あれもやりました、これもやりました、そしてこんな結果になりましたみたいにどんどん数珠つなぎになっていくことです。

また、市場のシェアがNo1とか大規模なシステム開発とか多くの人に影響を与えたいとか抽象的なことを言ってしまう傾向があります。具体的に金額や人数を入れて規模を示したり、どの機関が発表したデータなのか、根拠を示さないといけません。

ここまでが社会人に求められる会話力になります。

このことをもとに、最初に挙げた3つのトピックについてお話したいと思います。

 

留学経験は日本企業にアピールできるのか

 

まず今の時代、留学経験は日本企業にアピールできません。理由は主に2つあります。

  1. 留学を経験する日本人学生は以外と多い
  2. 英語よりも仕事の経験、知識、技術のほうが大事

 

留学を経験した日本人学生は以外と多い

 

僕が就活していたときに会った学生もそうでしたが、留学したことのある学生は以外と多いです。

昔と比べて、今は語学留学や交換留学を経験する人は増えています。

2016年3月に文科省が発表したデータですと、海外留学経験者の人数は2014年で約80,000人(全学年含む)です。
※(出典)文部科学省(2016)「日本人の海外留学状況」

年間50万人くらいの学生が大学を卒業するので、留学経験者はけっこういることになります。

面接官としても留学を経験した就活生を見ることは珍しいことではないのです。

 

英語よりも仕事の経験、知識、技術のほうが大事

 

面接では、留学生のほとんどが英語の重要性、または文化の違いを感じたとアピールすると思います。

しかし、面接官の心に響くということは中々ないです。学生の言うこと程度にしか思っていません。

なぜなら、学生と社会人には天と地ほどの差があるからです。

英語の重要性や文化の違いを感じたといっても、あくまで大学内の授業や寮生活での話です。

締め切りまでにレポートを提出する学生と、締め切りまでに収益を生むためのビジネスを提案する社会人とでは責任が全然違います。

学生は大学にお金を収めるお客様であり、社会人は労働を対価にお金を頂く、言わば使用人なのです。

寮の共同生活で、アメリカ人や他の留学生とのトラブルがあったが、会話を続けた結果、問題は解決した。そのため、文化の多様性と英語でのコミュニケーションの大切さを学んだと言ったとします。

このとき、部屋変えればすぐに解決じゃないの?日本人だって一人ひとり違うじゃん?英語じゃなくて、貼り紙でも良かったんじゃない?と疑問が残ります。

また、この経験を社会人のビジネスで活かします!と話しても、まず、精神年齢が違います。学生レベルのトラブルは社会人のビジネスでは発生しません。

実際に、アメリカの会社でインターンを経験した。このとき、クライアント側は1年間で1,000万円の収益を上げるスタジアムのプランを提示した。しかし、こちらとしては、波及効果として地域周辺の観光業を取り込み、5年間で1億円の収益を上げるプランで進めたかった。クライアントのプランに対して、スタジアムだけのビジネスが危険であることを過去のスタジアム建設だけのデータやスポンサー定着率、収益率のデータを提示して、こちらのプランとの折衷案を求めた。最終的にクライアントから、3年間で6,000万円のスタジアム建設と観光業との提携プランで合意を得られた。この経験から、クライアントが納得するための根拠のあるデータの提示、また互いの提案の折衷点を見つけること、さらにそれを簡潔に伝えるための英語力の重要性を学んだ。

こうすれば、実際のビジネスで経験したことをベースに話しているので、説得力があります。

次に、今の時代、日本企業は英語が話せる日本人を求めてはいません。

日本人よりも安く雇うことができる英語がネイティブの人材を求めているからです。

そして、英語はあくまでコミュニケーションの手段であり、重要なのは仕事ができるかどうかです。

英語と日本語がペラペラな新入社員を海外に派遣しても、所詮は何もできません。

仕事に必要な知識、経験、技術は仕事を通じてしか得られないのです。

多くの企業では、その会社の仕事のやり方を現地法人に伝えたり、現地会社とのマネジメントをするために、日本人を海外に派遣するのです。

一般的には10年日本の会社で働いた人が、急いで英語を勉強して行く形が多いと思います。

会社は仕事をすることが目的であって、英語を話すことは手段の一つでしかありません。

英語を使って仕事がしたいというのは、僕はコンビニに行きたいです!と言っているのと同じです。コンビニに行って何がしたいのか?アイスが買いたいのか、ATMでお金を下ろしたいのか、最新のジャンプが読みたいのか。

一番最もな回答は、まずは日本で働き、社会人基礎力や仕事に必要な能力、経験を得る。そして、日本の技術や知識を海外に発信する段階で、アメリカ留学中に経験した文化の違いや会話の仕方を活かす、ではないでしょうか。

 

学生時代に頑張ったことがない

 

学生時代に頑張ったことで多いのが、サークル、部活、バイト、ゼミ、研究室、学生団体、留学、起業あたりじゃないでしょうか。

そして、ほとんどの人が自分がリーダーをやって良い結果を出した!とアピールすると思います。

実際、頑張ったことのトピックは何でもよいです。面接官はその手の話は飽きるほど聞いています。

また、先ほどお話しした通り、面接官は社会人としての会話ができているのかどうかを見ています。

そのため、話しているトピックのすごさや学んだこと、仕事にどう活かすのかではなく、簡潔に答えられているか、話していることに一貫性があるのか、根拠はあるのかが大事になります。

トピックが何も思い浮かばないのであれば、勉強が一番無難です。就活をするということは単位はちゃんと取っているんですよね?授業や課題、テストなどの話をすればよいです。忘れないでください、話す内容はどうでも良いのです。

 

簡潔に話す

学生時代にどのようなことに力を入れましたか?という質問に対しての回答。

(1)アルバイトリーダーとして、居酒屋でのホールのアルバイトを大学1年から4年まで4年間続けていることと、もう一つはテニス部で副部長を4年間務めており、小学生のときから8年間続けています!

(2)部活とアルバイトに力を入れました。

まず、何に力を入れたのかを聞かれています。

(1)アルバイトを4年間続けている、テニス部に4年間在籍している

「力を入れたこと」について聞かれているであって、何年間やっているのかは聞かれていません。

就活生としては、大学生活4年間頑張ったんだぜ!とアピールしたい気持ちはわかりますが、こらえて、聞かれたことだけに答えます。そうしないと、人の話が聞けない子と思われてしまいます。

次に簡潔さという観点から。

(1)アルバイトリーダーとして居酒屋でのホールのアルバイト、テニス部の副部長で小学生のときから8年間続けている

役職が入ると、聞き手としては色々な情報が一気に入ってくるので、非常にわかりずらいです。また、学生時代に頑張ったことを聞かれているのに、小学生のときの話まで持ち出しています。これは面接官の話をよく聞いてなく、「頑張った系の話だな!よーし!」と思い込んでしまうからです。

 

話したことの一貫性

(1)野球サークルの部長として、30人の部員のマネジメントをした。この経験から協調性と多面的に物事を考えることの重要性を学んだ。

(2)飲食店のチーフとして20人のアルバイトのシフトを管理した。この経験からスケジュール管理、計画性、緊急時の対応について学んだ。

(1)の場合、部長としてマネジメントしたのになんで協調性なの?と不思議になりますよね。部員の立場であれば協調性はわかりますが、管理する立場ならリーダーシップとかですよね。

また、マネジメントと多面的に物事を考えることがどうつながるのかが見えてきません。本人の頭の中では、それぞれの部員が色々な主張をし、それをまとめた経験をもとに話しているのかもしれませんが、面接官はその経験を知りません。

そのため、相手が何も知らないことを前提に、話すことはすべてつなげていくことが大切になります。

 

根拠があるのか

質問:会社の志望理由

(1)大規模なシステム開発と業界シェアNo1の顧客基盤に魅力を持ちました。

(2)1,000億円規模のシステム開発と3,000万人の顧客基盤がある御社であれば、より影響力のある仕事ができると考えました。

まず、(1)は数字がないので抽象的です。

僕はグループ面接のときに、大規模なシステム開発がしたい!と言った学生を見ました。面接官が大規模なシステムってどのくらいの金額のことを言っているの?と質問しましたが、その学生は答えられませんでした。やはり、数字は大事になります。

また、仮に(2)と回答した場合、どこで調べたの?と聞かれることが多いと思います。このときに根拠を示す必要があります。

御社のホームページに書いてありました!ではダメです。ちょっと調べただけの印象になります。

御社の説明会で社員の方に実際に聞いたとか、有価証券報告書やアニュアルレポートを拝見しました、と答えるのが一般的です。

このとき注意したいのが、根拠は後から補足することです。

御社の社員の方から聞いた、1,000億円規模のシステム開発に魅力を感じた!と答えるのではなく、まずは1,000億円規模のシステム開発に魅力を感じたと答え、どこからの情報ですか?と聞かれてから御社の社員の方です!と回答します。

なぜなら、志望理由について聞かれているのであって、データの根拠を聞かれているのではないからです。

実際の社会人の会話ではデータと根拠は同時に話すことが多いと思いますが、就活の面接では聞かれたことに答えることが重要になりますので、根拠は聞かれたら答えれば良いです。

 

面接で何を言うべきか

 

ここまでの話をもとに、面接で話すべきこと、気をつけるべきことは次の3点になります。

  • 面接官の質問をよく聞き、聞かれたことだけに答える
  • 数字は盛っても良いが、やったことは事実だけを話す
  • 自分のやりたいことではなく、貢献できることを話す

 

先ほども説明したとおり、まずは面接官の質問をよく聞き、聞かれたことだけに答えます。

学生時代に頑張ったことであれば、学業、サークル、アルバイトという単語だけで端的に答えます。

このとき、学生時代に頑張ったことについて少しお話ししてもらえますか?と聞かれれば、まず最初に学生時代に頑張ったことはテニス部の活動です!と答えて、説明を加えていきます。

質問をきちんと聞いていれば、簡単にわかることですが、アピールするんだ!という気持ちが強いとなかなか質問に含まれる単語だけで解釈してしまうので、注意が必要です。

次に、やったことは事実だけを話します。

トピックのすごさは関係ないことは話しました。となると、重要なのは話の簡潔性や一貫性になります。

当たり前のことですが、やったことだけを素直に話せば、一貫性のある話になります。事実を話しているだけだからです。

やってもない作り話をすると、どこかおかしな箇所が必ず出てきます。そして、質問されれれば、実際にやってもいないことなので、あれ?やばい!となります。面接では緊張していますし、その場で考えた作り話はツッコミどころ満載です。

考えたことがなかったことを質問されたとしても、事実だけを話せば、そのときに実際に考えたこと、やったことを思い出すだけですので、簡潔性が少し欠けても、一貫性は担保されます。

サークルの部員の人数や貢献した売り上げのパーセントなどの数字は盛っても良いです。なぜなら、このあたりの数字は確認する方法がありませんし、聞かれているのは何をしたかです。学生ができることはたかが知れているので、面接官はまったく気にしていません。

しかし、会社のことについて数字を使う場合は必ずどこで調べたのか根拠を示すこと。数字がないと説得力がないのと、面接官から規模の質問をされたときに答えられないので、必ず必要になります。ここは避けては通れません。

最後は何をやりたいか系の質問について。

会社はあなたにお金を払い、あなたはその対価として労働を売ります。

つまり、会社はあなたのやりたいことはどうでも良いのです。会社はあなたの能力、経験、スキルがどう貢献できるのかを重視します。

これは入社してからもそうです。上司との面談でどうしていきたいのか?と聞かれたときに、ただやりたいことを答える人はいません。自分の強みを活かせることをやりたいこととして答えるのです。

面接でも、やりたいことを聞かれるときは、自分の過去の経験と能力は同時に見られます。ずっと絵を書いてた人がエンジニアになると言ったり、研究ばっかしてたエンジニアが営業マンになると言ったら、面接官は不思議に思いますよね。

本当の最後です。面接で何を言うべきか。

学生時代に頑張ったことと同じで何でも良いです。

他人にはあなたの学生時代はわかりません。

これまで何をしてきたのかを思い出してください。

これはつまんないことだなとか、しょうもないなとは思わないでください。

もう一度だけ言いますが、面接ではトピックの内容のすごさは見られていません。

あなたの会話が社会人としてどうなのかが見られているからです。

 

僕の意見なので、参考までにして頂ければと思います。

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